LIXIL INAX『2018タイル建材総合カタログ』_LIX-0868181016

タイル通販サイトの「TileLife」とリンクしたWebカタログです。LIXIL(リクシル)のINAX(イナックス)タイルのカタログで見つけた商品をネットで簡単に購入できます。


>> P.509

ロービジョン(弱視)者への視認性と景観との調和の両立を目指した、新しい色の視覚障がい者用誘導ブロック東京大学との共同研究により、新しい色の視覚障がい者用誘導ブロックができました。外装床視覚障がい者誘導用ブロックは、目が見えない人だけでなく視覚障がい者の大多数を占める視力の低いロービジョン(弱視)者に対して、安全な歩行経路を見て分かるように指し示す効果があります。交通施設など高い安全性が求められる場所では、このために濃い黄色のブロックが普及しています。しかしそれ以外の建築空間では、周囲の路面と同じような色のブロックや金属製の鋲が設置されることが多く、これらはロービジョン者にはほとんど視認できません。ロービジョン者やバリアフリー専門家はすべての場所で黄色いブロックの設置を求めていますが、従来の黄色は非常に目立つので景観を重視する建築家やデザイナーはなるべく避けたいと考えることが多く、両者のニーズを満たすのは困難でした。そこで、黄色の中で色調を変えたさまざまな候補色を作成し、ロービジョン者による何回もの検証試験を経て色を絞り込みました。さらに実際に路面に敷設して、退色や汚損の影響を見ながら長期暴露による比較評価を実施。誘導用ブロックとしての視認性・記号性を確保しつつ、景観との調和も考慮した色調のブロックを開発しました。東京大学分子細胞生物研究所脳神経回路研究分野伊藤啓准教授さまざまな疾患のロービジョン者が、施工後1年近く経って退色や汚損が進んだ誘導ブロックの視認性を評価しました。明るい日中では、従来の黄色に比べ新色のクールイエローは「◎非常に見分けしやすい」の人数では劣るものの、「×とても見分けにくいので使わないで欲しい」と評価した人が少ないのが特徴です。暗くなってきた夕方では、明るい色のクールイエローは従来の黄色に比べ◎の数でも上回り、高い評価になっています。今回の研究で、景観と調和しにくい従来の黄色を必ずしも使わなくても、色調をよく吟味して調整したクールイエローは遜色ない視認性を発揮することが可能であることがわかりました。白昼(明るさ10,000lx)020406080100%従来の黄色クールイエロー夕方(明るさ1,000lx)020406080100%従来の黄色クールイエロー◎非常に見分けやすい△少し見分けにくいが使ってもよい○まあまあ見分けやすい×とても見分けにくいので使わないで欲しい※ロービジョン者27名による評価結果実際に敷設し官能評価を行いました※本研究は、東京大学伊藤研究室、株式会社LIXIL、日本興業株式会社、株式会社キクテック、DICカラーデザイン株式会社、NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構との共同によるものです。新しい色(クールイエロー)の視覚障がい者用誘導ブロック視覚障がい者への視認性と景観との調和が求められる空間にお薦めのクールイエローです。視覚障がい者用床タイルP.514参照メトロポリスEXP.510参照サンドロック(透水型ブロック)P.516参照PS‐300M/U‐CYJPS‐300M/K‐CYJMTP‐300EX14/U‐CYJMTP‐300EX14/K‐CYJSLN‐300N/U‐CYJSLN‐300N/K‐CYJ※特別注文品となります。509


<< | < | > | >>