LIXIL INAX『2018タイル建材総合カタログ』_LIX-0868181016

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タイル張りの設計と施工資料項目タイル張りの設計と施工RC造建築物外壁への施工鉄骨建築物外壁への施工テラコッタ・大形タイルの施工グラディオスの施工ページ810811814815818項目住宅外壁への施工床面へのタイルの施工内装壁への施工施工後の各種現象についてメンテナンスページ819824831836838タイル張りの設計と施工はじめにタイルの施工法は、建築構工法の変化や施工材料の発達、時代のニーズに応じて変化しています。かつてのタイル̶張付けモルタル界面の剥離事故は業界の努力で激減しましたが、1990年代に入り、直張りにおける「張付けモルタル̶躯体」や「下地̶躯体」の剥離が見られるようになりました。この事RC造建築物外壁への施工1タイルの剥離は、接着力と壁面に発生する応力との関係で発生し、発生応力が接着力を上回ると剥離に至ります。したがって、剥離防止の考え方としては、以下の2通りがあります。①壁面の応力を逃がす。②発生応力に耐えるように強固に接着させる。①の考え方に基づくものが「はるかべ工法」、「スーパーベース工法」で、モルタル施工は②の考え方で剥離を防止します。1.はるかべ工法・スーパーベース工法はるかべ工法は、硬化後も弾性のある接着剤「ワンパックボーイR-V2スーパー」を用いてタイルを張り付けます。図のように接着剤層で躯体や下地の動きを吸収し、タイルに応力を伝えにくいため、剥離やひび割れの発生を抑制する効果があります。モルタル施工の場合は剥離防止のために目地詰めが必要ですが、タイルに応力が発生しにくいはるかべ工法では、必ずしも目地詰めが必要ありません。このため、深目地で陰影感のある壁面や、細目地の壁面が可能となります。はるかべ工法のように外壁にゴム弾性のある接着剤を用いてタイル張りを行う工法は、国土交通省制定の公共建築工事標準仕様書及び(一社)日本建築学会の建築工事標準仕様書に記載され、工法として標準化されました。コンクリート不陸調整材接着剤タイルコンクリート不陸調整材張付けモルタルタイルはるかべ工法下地が変化しても弾性接着剤層で吸収できるため、応力が緩和できる。モルタル張り下地の変形により、タイルも変形するため、各層間にはせん断応力が発生する。下地の動きが大きい場合には、剥離に至る。スーパーベース工法は、下地調整を有機系下地調整塗材「スーパーベース」で行い、タイル張りを有機系接着剤「ワンパックボーイR-V2スーパー」で行う工法です。モルタル系の下地調整材では、薄塗り部810故防止には、タイル工事のみを検討するのでなく、「躯体工事、下地工事を含めたタイル張りの設計」を行うことが必要です。以下に、タイル張りの設計・施工上配慮していただきたい事項について、ポイントを記します。詳細はホームページまたは各項目の施工マニュアルや技術資料をご参照ください。分のドライアウト現象などにより剥離する不具合がありますが、スーパーベース工法は、下地の剥離を抑制することができます。商品毎に設定されている目地幅を守って施工してください。タイル目地幅を細くしたり、突きつけに近い状態で施工するとタイルの寸法バラツキが目立ち、目地通りが悪く見えます。また、ユニット間の目地幅を広くしすぎると、ユニット毎のグリッドが目立ち、仕上がりは悪くなります。下地への吸水調整材やシーラーの塗布は必要ありませんので、行わないでください。剥離の原因となることがあります。また、接着剤の点付け(だんご)施工は行わないでください。接着剤の硬化が遅くなり、剥離の原因となることがあります。2.モルタル施工の場合の留意事項[1]躯体・下地(1)変形の少ない躯体・下地とします。(2)高圧水洗または超高圧水洗処理により、躯体表面を粗面にし、モルタルとの接着性能を向上させます。(3)モルタル下地の表面は、張付けモルタルとの接着性を良くするため、木ごて押さえ等により粗面とします。(4)下地表面に汚れ、埃、型枠剥離材等の付着がある場合は、十分に水洗いを行います。直張りの場合は、必ずデッキブラシ等でコンクリート表面の水洗いを行います。高圧水洗処理高圧水洗処理は、モルタル塗りあるいはタイル張り(直張りの場合)の前に、コンクリート表面を高圧(50〜150MPa程度)で水洗いして、モルタルの接着に有効な凹凸の付与、汚れ及び脆弱層の除去を行うことで、コンクリートとモルタルとの接着信頼性を高めます。高圧水洗高圧水洗処理後のコンクリート表面


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