>> P.813
813資料タイル張りの設計と施工タイル張りの設計と施工タイル張りの設計と施工RC造建築物外壁への施工1⑤モザイクタイル張りモザイクタイル張りは、下地に張付けモルタルを塗り、タイルユニットをたたき板等で叩き押さえて張り付ける工法で、モザイクタイルに適用します。モザイクタイル張りの施工断面張付けモルタルモザイクタイルユニット1〜2mm25mm以下(下地+張付モルタル)〈施工のポイント〉●コンクリートに不陸がある場合は、はつり、サンダーがけ、ポリマーセメントモルタル塗り等により補修します。コンクリート面の精度は下表を目安とします。●はるかべ工法の場合は、有機系下地調整塗材「スーパーベース」で下地調整を行うと下地の剥離防止に有効です。●コンクリート面は型枠剥離剤が付着していることがあるため、必ず水洗いを行います。●モルタル張りの場合は、接着性を向上させるため、張付けモルタルにはポリマーセメントモルタルを使用し、1〜3mm厚さでコテ圧をかけてこすりを行った後、続けてモルタルを塗り付けてタイル張りを行います。施工完了直張り工法とコンクリート面精度直張り工法はるかべ工法改良圧着張り密着張りモザイクタイル張りコンクリート面精度±1.5mm/1m±3.0mm/2m±3.0mm/2m±2.0mm/2m⑥マスク張りマスク張りは、タイルユニットの裏面に所定のマスクをかぶせてモルタルを塗り下地面に張り付ける工法で、モザイクタイルに適用します。マスク張りの施工断面躯体下地モルタル(木ごて押さえ)張付けモルタルモザイクタイルユニット25mm以下(下地+張付けモルタル)1.5〜2.0mm施工完了⑦圧着張り圧着張りは、下地に張付けモルタルを塗り、タイルをタイル用ハンマーの柄等で叩き押さえて張り付ける工法で、外装タイルに適用します。公共建築工事標準仕様書及び(一社)日本建築学会の建築工事標準仕様書の適用工法ではありません。圧着張りの施工断面4〜6mm張付けモルタルタイルモルタル下地(木ごて押さえ)25mm以下2〜4mm躯体コンクリート施工完了[3]直張りの場合の注意点最近では、工期短縮、省力化、コストダウンを目的として、コンクリートに直にタイルを張る「直張り工法」が急激な増加を示しています。直張りは、モルタル下地を作製する場合に比較して、モルタルの塗り継ぎ界面が減少し、きちんとした施工管理がなされれば剥落事故の防止に対しても有効です。しかし、ともすれば工期短縮やコストダウンを指向するあまり、施工品質が低下し、剥落事故を起こすことにもなりかねません。したがって、直張り工法の問題点を十分考慮して施工を行うことが必要です。また、モルタル張りの場合には、剥離を防止するために、超高圧水洗により躯体の目荒らしを行った後にタイル張りを行ってください。
| < 
| 
> | 
>>
