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建物の内部に使用するタイルは、外装用タイルに較べると使用条件がよいです。一方、外装タイルより近距離で見られるため、寸法精度の高いものが要求されます。こうした条件を合わせて乾式成形の陶器質タイルが主流となっています。外装タイルやモザイクタイルを内装壁用に用いる例もあります。
陶器質のタイルは吸水率が高く、外部での使用には不適当だが焼成時の収縮が少なく、寸法精度がきわめて高いものです。この吸水性のカバーと意匠を兼ねて、内装用タイルには全て釉薬(うわぐすり)がかけられています。内装タイルの釉薬(うわぐすり)は、色が均一で単色(プレーンカラー)のものがほとんどですが、中には窯変調の色合いを生かしたものもあります。
釉薬(うわぐすり)には、表面の光沢によって、ブライト(光沢)、セミマット(半光沢)、マット(つや消し)があります。カラーバリエーションは、白、クリーム、肌色、水色などパステル調のものから、原色系の鮮やかなものまで、他建材には見られない豊富な色数が揃えられています。焼きものであるために退色の心配もなく、色の選択幅が広く、信頼性のきわめて高い建材といえます。
デザインタイルは無地タイルに較べて、強い個性を持っているので使い方に充分な考慮が必要です。例えば壁面全体を同一のデザインタイルで埋めるのではなく、壁面の大きさや、部屋全体とのバランスを考えて、デザインタイルをポイント的に配したり、連続柄のラインとして使用する方が効果的な場合が多いでしょう。このため、ほとんどのデザインタイルは同色ベースの無地ものを用意しているのが通例です。
内装壁タイルの標準形状
標準形状 | 目地共寸法(mm) |
100mm角 | 100×100 |
100mm角二丁 | 200×100 |
150mm角 | 150×150 |
200mm角 | 200×200 |
300mm角 | 300×300 |
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