木が腐るのは木材腐朽菌によって木が分解されるためなのですが、この木材腐朽菌は、私たちの身の回りにある普通の菌と同じで、養分、空気、温度、水分が無ければ繁殖できません。
養分は木そのもので、空気、温度は屋外ではコントロールできません。
残る水分(湿気)が木材の腐る大きな要因で、雨や地面からの湿気で常に湿った環境で腐るのはそのためです。
木は何百年も生き、毎年、年輪を重ねて大きくなりますが、生きて活動しているのは外側の辺材部分で、中心に近いところは役目を終えて順に死んで生きます。
木が死ねば木材腐朽菌の格好の餌食になります。
木はそれを防ぐために、立木の中で死んでしまった心材部分に木材腐朽菌に抵抗する様々な成分を沈着させようとします。
高温多湿の環境で育つ木や、大木になる木にはそういった成分を強くもつものがあり、ハードウッドやソフトウッドの一部の樹種では腐りにくい性質になったと考えられています。
木材を雨ざらしで地面に放置したら半年〜1年くらいで、地面から離しても2〜3年で木口から腐り始めるというのが一般的な木材の腐るスピードです。
ソフトウッド系の一部の腐りにくい性質の樹種では、風通しを良くして定期的な防腐塗装を施せば、その耐久年数は大幅に伸ばすことができます。
ハードウッド系のウッドデッキ材では、材質が非常に緻密で非常に硬いため、水分の浸透が少なく白蟻にも強いので、防腐処理をせずに屋外に使用されています。
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ウッドデッキの大敵は湿気!