ウッドデッキの樹種別の特徴
ウリンの概略
ウリンとはどんな木材?
ウリンは、鉄の木(アイアンウッド)と呼ばれ長く親しまれてきたウッドデッキ材で、
海中での耐朽性に優れインドネシアでは海水がかかる住居で使われています。
狂いや伸縮も少なく浮き桟橋や公共事業等に多用され、
対虫害性も非常に高いハードウッドです。
別名で「ビリアン」とも呼ばれます。
ウリンの特長は?
ウリン材には、ワインなどで有名なポリフェノール(抗酸化化合物)が大量に含まれています。
ポリフェノールのバクテリアの繁殖を抑える強い抗菌作用が耐腐朽性を高め、
フナクイ虫や白アリなどの虫害にも高い抵抗力を発揮し、
特に海中での使用では他のウッドデッキ材の追随を許しません。
ポリフェノールは太陽光・酸素・水の作用で色の深みを増すため、
他のウッドデッキ材よりも時間をかけて銀白色へと経年変化します。
イペの概略
イペとはどんな木材?
イペは、ウッドデッキ材の代名詞になるほど、全世界で使用されている信頼性の高いハードウッドです。
耐久性に優れ、橋梁、埠頭デッキ等の公共事業にも多く使用されています。
木目も美しいウッドデッキ材です。
別名で「パオロペ」「ラパチョ」とも呼ばれます。
イペ材の特長は?
木肌が緻密で、水に沈むほど比重が重く、ハードウッドの中では反りやひび割れが少なく安定していると言われ、
昔から全世界で多く使用されており、その豊富な使用実績がイペ材の耐久性の高さを証明しています。
道管中に含まれる黄色いラパコールという成分が防腐、防虫効果を強めているとされています。
セランガンバツの概略
セランガンバツとはどんな木材?
セランガンバツは、耐久性が高くコストパフォーマンスに優れるウッドデッキ材です。
原木が直材であるため、他のハードウッドと比べ生産性に優れ、
一般住宅から公共事業まで幅広く使用されています。
別名で「バンキライ」「イエローバラウ」とも呼ばれます。
セランガンバツの特長は?
イペやウリンほど硬くないため加工しやすく、コストパフォーマンスにも優れています。
チーク材の1.5倍と充分な強度があり、シロアリや菌、微生物にも強く、
ウッドデッキ材として優れた耐腐朽性も有しています。
アマゾンジャラの概略
アマゾンジャラとはどんな木材?
アマゾンジャラは、南米を原産として、ウッドデッキ材、外壁、高級家具材として
世界各国で使用されています。
水に沈むほど比重が重く耐久性に優れ、オーストラリア産のジャラ材のような
赤い色合いが特長のハードウッドです。
別名で「マルニカラ」「マサランデューバ」とも呼ばれます。
アマゾンジャラの特長は?
近年、日本でウッドデッキ材として流通しはじめ、木目と木肌が滑らかで、
“赤い”ウッドデッキ材として人気が高騰中です。
色だけでなく、比重が1.1と高密度な木材で、耐久性も高く、
シロアリやフナクイ虫などの虫害に対しても非常に強い対抗性を持っています。
イタウバの概略
イタウバとはどんな木材?
イタウバはブラジルに分布するクスノキ科の広葉樹で、別名「タウブジャオヌ」とも呼ばれています。
産地のブラジルでは、橋、枕木、電柱などの構造材として古くから使用されており、水中でも長期間耐えると言われています。
イタウバの特長は?
油分が多く木肌がなめらかで肌触りが良い。
耐久性の高いハードウッドですが、比較的に柔らかい為、加工性がよく施工がしやすい特長があります。