
『ワンコインタイル』コーナーという、人気のコーナーがあります。
ワンコイン価格(=500円/m2)に設定した商品ばかりをピックアップしているアウトレットタイルの中でも、別格で低価格販売しているコーナーです。
時々、お客様から『ワンコインタイル』コーナーに掲載されている商品は、「何か問題のあるタイルですか?」「B級品ですか?」などとご質問をいただきますが、実は、タイルメーカーが涙をこらえて、処分する一級品ばかりということをご存知でしょうか?
タイルメーカーが新商品を導入するためには、倉庫の保管スペースやカタログの掲載スペースを空ける必要がでてきます。
そのため、廃番となった商品や特注品の残りなどは処分するしかなくなってしまう訳です。
タイルは重いため、産廃処理場に運ぶだけでも相当な運賃がかかる上、産廃処理費も必要です。
捨てるだけでも費用がかかってしまうため、早期に在庫処分をしたい場合には、このコーナーへ掲載することになります。
原価を割る赤字でも、多少出荷に手間をかけて予算の厳しい物件に有効にお使いいただければとのメーカーの“深いィィィ”思いの上に成り立っているコーナーなのです。
『ワンコインタイル』コーナーが盛り上がりすぎるのも、タイル業界やタイルライフにとってもあまり良いことでは無いかもしれませんが、自動車の中古車市場が、自動車メーカーの新型車投入をしやすくしているのと同じように、意匠性の高いタイルでも、タイルメーカーが新商品を導入しやすくなるように、アウトレットタイルの流通する仕組みを創るための取り組みのひとつと考えています。