小さいタイルを使って仕上げたいと考えたとき、どのような使い方や場所が適しているのか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
小さいタイルは特定の空間に個性を出したいときや、ちょっとしたアクセントにおすすめなタイルです。しかし、使い方によっては存在感がなくなってしまうデメリットもあります。
本記事では、小さいタイルを使ったおしゃれな施工事例を紹介します。
また、小さいタイルの種類や魅力、おすすめのタイルについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
小さいタイルを使ったおしゃれな施工事例4選
ここでは、小さいタイルを使った4つの施工事例を画像つきで紹介します。
①:小さいサイズのカラフルなモザイクタイルで洗面台をポップな印象に仕上げた例
②:凹凸デザインの小さいヘキサゴンタイルで、立体的な雰囲気のキッチンをつくりだした例
③:小さいプラスチックタイルで単調なホワイトの壁紙にアクセントを加えつつ、ナチュラルに仕上げた例
④:サブウェイタイルを使い、北欧風のキッチンのようなおしゃれな空間にした例
それでは、1つずつ見ていきましょう。
①:小さいサイズのカラフルなモザイクタイルで洗面台をポップな印象に仕上げた例
こちらは、丸型のモザイクタイルを使った例です。ベースの色とは別に、異なる色を使うことで、ポップな印象に仕上がります。
色鮮やかで、かわいらしい雰囲気になるため、小さなお子様のいる住宅の洗面台にもおすすめです。
また、施釉のタイルはツヤがあるため、汚れがついても楽に拭き取ることができるため、お手入れも簡単です。
②:凹凸デザインの小さいヘキサゴンタイルで、立体的な雰囲気のキッチンをつくりだした例
こちらは、六角形の形をしたヘキサゴンタイルを使用して、立体感のあるキッチンカウンターに仕上げた例です。
凹凸のデザインが立体アートのようなユニークさを演出し、室内を広くおしゃれにみせてくれます。
生活感をあまり出さずに、アーティスティックな空間を作りたい人に向いています。
③:小さいプラスチックタイルで単調なホワイトの壁紙にアクセントを加えつつ、ナチュラルに仕上げた例
こちらは、おもちゃのように簡単に貼れる、リプラタイルと呼ばれるブロック形状の小さいタイルを使った施工例です。
リプラタイルは自然素材のため、一つひとつの風合いが異なります。
その異なる風合いが、殺風景になりがちなホワイトの壁紙にナチュラルな雰囲気と個性を演出し、同系色の床材との境目も目立ちにくく自然な仕上がりにしています。
④:サブウェイタイルを使い、北欧風のキッチンのようなおしゃれな空間にした例
こちらは、サブウェイタイルを使った施工例です。
サブウェイタイルは、ニューヨークやパリの地下鉄で使われていたタイルの総称で、こちらのタイルは150x75mmサイズと小さめです。
サブウェイタイルは清潔感があり、北欧風のキッチンのような雰囲気に仕上げることができ、目地の色を画像のように黒にするとコントラストが引き立ちます。
ツヤが生まれる施釉加工をしているため、キッチンや浴室などの水回りにおすすめです。
小さいタイルの種類
こちらでは、小さいタイルの種類について解説します。
小さいタイルの種類は主に以下の4つです。
①:モザイクタイル
②:ヘキサゴンタイル
③:リプラタイル
④:サブウェイタイル
それぞれ解説します。
①:モザイクタイル
リクシル(INAX) モザイクタイル インテリアモザイク カレイドグレイズ 20mm角ネット張り IM-20P1/KLG-11
モザイクタイルは、タイル1辺のサイズが50mm以下のタイルのことをいいます。
ガラス製や大理石調、円形や丸型、ランタン型などさまざまな色や形を組み合わせて、自分好みにデザインできるのが特徴です。
モザイクタイルについては、以下のコラムでも詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
②:ヘキサゴンタイル
ヘキサゴンタイルは、六角形の形をしたタイルのことです。六角形は日本で古くから幸運を呼ぶとされる吉祥紋のひとつです。
六角形という形は亀の甲羅に由来しており、亀は長寿を意味するところから縁起がよいとされてきました。
タイルライフの別記事でも、ヘキサゴンタイルを使った事例や簡単に楽しめるタイルクラフトもコラムで紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
③:リプラタイル
リプラタイルは、おもちゃのブロックのように手軽に貼れるリサイクルプラスチックタイルです。
レゴのようなタイルブロックとベース材を組み合わせて貼り付けます。タイルブロックは取り外しも可能なため、気分に合わせて色を変えてみるなんてことも可能です。
ベースの素材も壁紙を傷めにくい両面テープで貼り付けるだけなので、賃貸でも施工可能です。また、ブロックの素材は麻やトウモロコシを主原料としているため、赤ちゃんや小さいお子様がいる家庭でも安心です。
リプラタイルは、以下のコラムで貼り方などを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
④:サブウェイタイル
サブウェイタイルは、ニューヨークやパリなどの地下鉄の壁面に使われていたタイルの総称です。地下鉄で使用されていたことから「メトロタイル」とも呼ばれることもあります。
サブウェイタイルはツヤがあり、無地のタイルがシンプルで使いやすいと人気が集まり一般の住宅やカフェなどに普及してきました。
現在では、カラーバリエーションも豊富に発売され、キッチンや洗面所、お風呂などに多く使われているタイルです。
別のコラム記事でサブウェイタイルの特徴やおしゃれな施工事例も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
小さいタイルの魅力
小さいタイルの魅力は以下のとおりです。
①:アクセントとして使用できる
②:少ない面積でも存在感を出せる
③:クラフトの材料として使える
④:施工がしやすい
1つずつ解説します。
①:アクセントとして使用できる
小さいタイルの魅力は、少しだけ個性を出したいときにワンポイントのアクセントとして利用できることです。
違う色を組み合わせて使うことで、モザイクアートのような繊細な仕上がりにでき、おしゃれに空間を彩ることができます。
②:少ない面積でも存在感を出せる
小さいタイルは、大きなタイルに比べて目地の面積が多いのも特徴です。
「大きいタイルの方がインパクトがあるし、貼ったときの見栄えがよさそう」と思うかもしれませんが、小さいタイルは目地の魅力も最大限に引き出せます。
「明るい色のモザイクタイルに、反対色の目地を組み合わせてコントラストを効かせる」「ダークな色味の目地にして汚れを目立ちにくくする」など、家のテイストや住人の要望に沿ったアレンジを加えて、他にはないデザインを作りましょう。
③:クラフトの材料として使える
小さいタイルは、クラフトの材料としても使える点は魅力です。たとえば、木製のベースに小さいタイルなどを貼り付けることで、コースターや鍋敷き、お盆としても活用できます。
とくに、モザイクタイルに関しては、色の種類も豊富にあるのでインテリア雑貨として飾るのもおしゃれです。
タイルライフでは、さまざまなタイルクラフトの作成キットを販売していますので、チャレンジしてみてください。
④:施工がしやすい
小さいタイルは軽く、貼り付けの際にずり落ちる心配が少ないため、施工が楽なのが魅力です。
また、小さいタイルは大きいタイルに比べ、下地と隙間なくしっかりと貼り付けやすく、モザイクタイルであれば、曲面でも問題なく貼れる使い勝手のよさがあります。
用途や施工場所に応じて、小さいタイルを活用しましょう。
小さいタイルのおすすめ3選【形で選ぶ】
ここからは、形で選ぶ場合のおすすめの小さいタイルを紹介します。
①:丸型の小さいタイル
②:六角形の小さいタイル
③:その他異型の小さいタイル
①:丸型の小さいタイル
直径65mmの丸型の小さなモザイクタイルです。こちらのタイルは釉薬の色味を抑えた色合いが特徴です。
色付きのモザイクタイルの場合、ポップでかわいらしい印象がありますが色味を抑えることで、シックで落ち着いた印象に仕上げることができます。
あまり派手な色合いにはしたくないけど落ち着いた雰囲気にしたい、和の雰囲気をアクセントとして取り入れたいといった場合におすすめのタイルです。
②:六角形の小さいタイル
こちらは、凸面タイプと凹面タイプの2種類のラインナップがあります。
凹凸のデザインにすることで、光の当たり加減によって立体アートのような雰囲気に仕上げられます。
凹面タイプの方が、より影が強調されるため、メリハリを出したいときにはおすすめです。
③:その他異型の小さいタイル
リクシル(INAX) モザイクタイル ミックスモザイク コロリート 異形状平(ランタン型)ネット張り IM-R/CLR-3
こちらはモザイクタイルのなかでもエスニックかつゴージャスなイメージを持つ人気のランタン型のタイルです。
ランタン型のデザインは、どこかレトロな雰囲気を演出してくれます。
施釉タイプのタイルならではのツヤ感やシンプルながらもホワイトやゴールドを使った色の組み合わせが特徴であり、デザインを強調したい華やかな空間にしたいときにおすすめのタイルです。
️小さいタイルのおすすめ3選【柄・レリーフで選ぶ】
続いて、柄やレリーフの種類ごとに、おすすめの小さいタイルを紹介します。
①:筋・ライン柄の小さいタイル
②:幾何学柄の小さいタイル
①:筋・ライン柄の小さいタイル
釉雅は窯変釉薬を表現した小さいタイルです。
窯変とは焼成時間や釉薬の厚さ、素地の種類によって変化する色合いのことを指します。
窯の中の炎の性質や釉の含有物質によって、一枚一枚異なる表情を見せるタイルを表現したタイルです。
タイルの色や模様が不揃いで、和の雰囲気を醸し出しているため、店舗や和室などへの使用がおすすめです。
②:幾何学柄の小さいタイル
ヴィルゴは中央にくぼみを持たせた形の三角形の小さいタイルです。複数のタイルを組み合わせることで、花模様や円形など見方によって複数の表情を楽しむことができるタイルです。
落ち着いた色合いと万華鏡の中を覗いているかのようなデザインは、和洋どちらにも合わせやすいタイルです。
小さいタイルのおすすめ3選【風合いで選ぶ】
次に、異なる風合いのおすすめの小さいタイルを紹介します。
①:大理石調の小さいタイル
②:木目調の小さいタイル
③:窯変調の小さいタイル
①:大理石調の小さいタイル
ラスティカ マーブルモザイコは、天然の大理石のような風合いが特徴の大理石調の小さいタイルです。
一枚一枚風合いが異なるため、狭い空間にアクセントを持たせたいときにおすすめのタイルです。
タイル1粒1粒が小さいため、曲面への施工にもおすすめです。
②:木目調の小さいタイル
グレイミックスは貫入タイルと古木調タイルがミックスされた小さいタイルです。
貫入(かんにゅう)タイルとは、ひび割れた模様が入ったタイルのことで、古木(こぼく・ふるき)タイルは年を経た樹木を指します。
どちらも長い年月を経ているかのような風合いで、異なるデザインながら落ち着いた雰囲気を演出してくれます。
③:窯変調の小さいタイル
リクシル(INAX) モザイクタイル インテリアモザイク 雪華(せっか) 25mm角ネット張り IM-25P1/SKA3H
こちらは2種類の釉薬をミックスして仕上げられたタイルで、焼き物の風合いが上品な空間を演出します。
フラットなデザインと落ち着いたカラーは、和テイストの空間にマッチします。
日本古来の伝統色を採用した色合いなので、古風なイメージや、レトロな雰囲気を演出したいときにおすすめです。
小さいタイルのおすすめ3選【面状・仕上げで選ぶ】
最後に、面状や仕上げごとに、おすすめの小さいタイルを紹介します。
①:施釉の小さいタイル
②:無釉の小さいタイル
③:レリーフの小さいタイル
①:施釉の小さいタイル
スコールは、多彩なカラーバリエーションが魅力の浴室向けの小さいタイルです。
明るい色から暗い色まで幅広い色調が揃っています。
浴室は水垢の汚れが目立たないよう白系のタイルを使いがちですが、「白一色だとシンプル過ぎる」という場合はアクセントに別の色を組み合わせると、おしゃれ度がグッと上がり、他と被らない空間に仕上がります。
②:無釉の小さいタイル
こちらは、釉薬を施していないツヤのない小さいタイルです。ザラザラとした質感は土のような風合いがあります。
ザラザラとした質感は、素地そのものの風合いを活かしたい人におすすめです。
また、滑りにくい素材のため、屋外の床や玄関などの濡れやすい場所に適しています。
小さいタイルを使って個性あるおしゃれな空間に
本記事では、小さいタイルの種類やおすすめの小さいタイル、施工事例について写真つきで紹介しました。
小さいタイルはモザイクアートのように繊細な仕上がりにできるだけでなく、違う色を組み合わせて使うこともできます。また、少ない面積でも存在感を出せるので、ちょっとした空間のアクセントを付けたいときにも使い勝手のよいタイルです。
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