時々、お客様から「目地は必要ですか?」と聞かれるので、今日は「目地」について書きたいと思います♪

 

まず、「目地とは?」

タイルや石材などの部材と部材の継ぎ目(隙間)の事です。

 

基本的に目地セメントを使用して、目地部分を埋めます。

ハイ、コレ  試験に出るよ(笑)

 

目地の必要性

では、「目地は必ず必要か?」という核心から♪

 

答えは、施工状況や使用する建材によりますが、TileLifeでは、出来るだけ目地を設け、目地材を詰めるようにおすすめしています。

 

意匠的にも目地はあった方が良いと思いますが、目地材には以下のような機能的な役割があるんです。

 

製品の寸法誤差や施工による誤差を調整

タイルは、土を焼いて成形するという製法が基本となるので、どうしても寸法に誤差が生じてしまいます。

 

焼きあがったタイルは、焼く前と比較すると1割ぐらい縮みます。w(゜o゜)w

 

施工する時にも表面に段差ができたり、目地部分に砂がかんだりして誤差が生じます。

 

タイルを突き付けて目地なしで施工するというのは大変に難しいというのを、イメージしていただけるでしょうか?

 

目地はこれらの誤差を調整するための隙間として、大きな役割を持っています。

 

下地の動きなどから緩衝材としてタイルや石材を守る

製造技術の進歩で寸法誤差の少ないタイルもできるようになり、昔ほど大きな隙間は必要なくなってはいますが、それでも突きつけで貼ると、地震などで下地が動いた場合に、仕上げ材に損傷を与える場合があります。

 

また、下地などが温度の変化によって膨張・収縮で動いたり、経年変化でゆがみが出たりもします。

 

そのため屋外の床タイルや外壁タイルを大きな面積に施工する場合は、その影響が大きくなることに備えて、一定の間隔で太い弾力性のある目地材(シーリング目地)を設けたりもします。

 

施工後の永い年月を考えると、やはり目地は必要ですね。o(^_^)○

 

接着の補助

これは、主に外壁タイルをモルタルで貼り付ける施工に言えることですが、タイルを下地にモルタルで接着することに加えて、目地部分にも目地セメントをしっかりつめることで、接着力をさらに補強する効果があります。

 

二丁掛けタイルなどの大きめのタイルを貼って、しっかり目地詰めされていない建物で、震災の時にタイルが剥落しやすかった話は、この役割を充分に果たせなかった例と言えます。

 

外部からの水・埃などの侵入を防ぐ

下地とタイルの間に雨やホコリが入り込むまないようにして、下地や接着力の劣化を防ぎます。

 

タイルDIYで、製品の寸法誤差を吸収するためのすき間をとっても、目地材を詰めないようなご相談をいただくことがあります。

 

接着剤で貼り工法の場合は別として、通常のモルタル施工で目地詰めが面倒などの理由で目地を詰めないと、少々問題ありです。(^_^;)

 

雨がかかるような場所にタイルを貼る場合には、ご注意くださいね。

 

目地の詰め方

床タイルの目地詰め

床部 目地

床タイル 目地

 

床への目地詰めは「塗り目地」という方法が一般的です。

 

ゴムコテ

ゴムコテ

「塗り目地」は名前の通りに、タイルや石材の上から、ゴムコテを使って目地部に目地材を詰めて、目地材が乾いて固まる前に余分な目地材を拭き取る方法です。

 

文章でさらっと書きましたが、よろしければ動画もご覧ください。

目地詰めの動画

目地詰めの動画

 

注意点としては、タイルや石材の上から塗るので、表面が粗いものに塗り目地をすると、目地材が拭き取れませんのでご注意ください。

 

床の場合は、歩行による振動で目地材が施工後に浮いてこないよう、しっかりと詰ま る目地幅(最低3ミリ以上)を確保されることをおすすめしています!

 

また、下地が合板などの木下地の場合は、振動で目地セメントが割れてこないように樹脂の入った弾性目地材がおすすめです。
弾性目地材 スーパークリーン インテリアフロア

弾性目地材 スーパークリーン インテリアフロア

 

壁タイルの目地詰め

目地

外壁タイル 目地

 

壁への目地詰めの方法には「塗り目地」と「1本目地」があります♪

 

壁の「塗り目地」も主に使うのはゴムコテで、作業の感じは、よろしければ下の動画をご参照ください。

目地詰めの動画「外壁タイル」

目地詰めの動画「外壁タイル」

 

 

「1本目地」というのは、塗り目地では目地詰め出来ないような、表面が粗いタイルの場合の詰め方です!

 

タイルの表面に目地材がつかないように、目地部分だけに目地材を詰め、目地ゴテという、細いコテで押さえる目地詰め方法です。

 

目地袋

目地袋

この目地袋に目地材をいれて、ケーキの生クリームを搾り出すように目地詰めします。

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使用する目地幅に合わせて目地袋の先端をカットして使用します♪

 

目地ゴテ

目地ゴテ

その詰めた目地材を押さえる目地ゴテ!
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コテの幅は4.5mm、6mm、7.5mmと3種類あり、目地幅に合わせて使い分けます。

 

下の記事で「一本目地」の動画を掲載しているので、よろしければご覧ください。

 

 

外壁タイルの目地詰めには、目地専門の職人さんがいるほど奥が深いんです。

w(゜o゜)w なんとっ!!

 

ちなみにタイトル画像の目地は、TileLifeの事務所に貼ってあるタイルで、専門の職人さんが目地ゴテで押さえた後に、表面を粗くしてレンガの目地のような雰囲気に仕上げた例です。

 

 

目地のすき間をとることばかり書きましたが、目地を限りなく小さくした「眠り目地」や「突き付け目地」などと言う詰め方もあります。

 

名刺が一枚ぐらいが、はさまるぐらいの隙間で、豪華なホテルのロビーなどの内装壁の大理石貼りなどでよく見かけます♪

ご参考まで。

 

 

 

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タイルライフ 植木

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