テラコッタタイルのテラコッタ (terra cotta) とはイタリア語の「焼いた (cotta) 土 (terra)」に由来し、古くは成形した後に天日干しただけだったものが、近年では焼き固められるようになりました。

今、市場に多く出回っているテラコッタ調タイルとは 、本来のテラコッタタイルの汚れやすい、傷がつきやすいなどの欠点を補うため、テラコッタタイルの風合いや色調を表現しつつ、焼成方法や表面に施釉するなどの工夫をして製造されているタイルが多いようです。

本来のモノがあり、それを模倣したり、改良したりする場合は、その技法やコストの掛け方によって、受ける印象や質感は一目瞭然という場合も少なくないと思います。

今回取り上げるテラコッタ調タイル(12998XTH)は、材質は磁器質でしっかりしていて、厚みは16ミリもあり、ラフエッジの仕上げや、表面の風合いなどは申し分ない出来栄えです。

イタリアの製造メーカーが、今よりもずっと景気の良いときに企画して、製造コストをかけてでも出来栄えを追求したタイルで、タイルライフの出品企業が相当以前に輸入し、当時は、高価格帯にもかかわらず販売量はすごかったようです。

しかし、不況の影響で輸入原価に見合った販売の継続が難しくなったため、タイルライフへの出品となり、出品企業の在庫スペースの事情による早期処分のため、更にプライスダウンしたとのことでした。

タイルを知る者として、アウトレットタイルの中に、こういった掘り出し物が多いことも利用者には大きなメリットだと思います。

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