茶色のタイルを選ぶ際、どのような種類があるのか、どういった使い方をしているのか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
茶色のタイルは、黒系でも白系でもどちらにも合わせやすい色味で、落ち着いた印象を与えてくれます。また、汚れも目立ちにくいという特徴もあり、幅広い用途で使用できます。
しかし、実際の施工事例も見てみないと、イメージが湧かない方もいるでしょう。
そこで本記事では、茶色のタイルを使ったおしゃれな施工例を紹介します。
茶色のタイルの種類やおすすめも紹介しますので、茶色のタイルの施工を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
茶色のタイルを使ったおしゃれな施工例4選
ここでは、茶色のタイルを使った施工例を、写真つきで4つ紹介します。
①:高級感ある雰囲気を演出できる茶色のタイルの「屋内壁」
②:木目調の茶色のタイルで高級感あふれる玄関が特徴の「屋内床」
③:土の風合いを活かした自然な味わいが魅力の茶色のタイルの「屋外壁」
④:木目調の茶色のタイルでアンティーク仕上げの「屋外床」
それぞれ見ていきましょう。
①:高級感ある雰囲気を演出できる茶色のタイルの「屋内壁」
リクシル(INAX) 内装タイル エコカラットプラス グラナスラシャ 303×151角平(レリーフ) ECP-315/RAX3
こちらの写真は、濃いめの茶色のタイルと照明を組み合わせた施工例です。
茶色のタイルを使用することで、落ち着きのある上品で高級感のある雰囲気に仕上げることができます。
使用しているタイルは、「エコカラットプラス グラナスラシャ」という商品で、布を張ったような模様が特徴です。
湿度調整機能のついたタイルで、湿度が高いときは湿気を吸収し、乾燥しているときは湿気を放出する機能があるため、結露をおさえる効果があります。
また、脱臭や有害物質を抑制する効果もあるため、寝室だけでなく、子どもやペットがいる部屋の使用にもおすすめのタイルです。
②:木目調の茶色のタイルで高級感あふれる玄関が特徴の「屋内床」
こちらの施工例は、木目調のタイルを使って和風な雰囲気に仕上げています。
使用しているタイルは、陶化木(とうかもく)という茶色のタイルです。
陶化木は、風化した木の質感を再現したタイルで、落ち着いた空間を演出できる和モダンスタイルにおすすめです。
防汚加工がされているため、汚れがつきにくくお掃除も楽にできます。
③:土の風合いを活かした自然な味わいが魅力の「屋外壁」
こちらは、外壁にレンガ調のタイルを施工した例で、シャモットタイルを使用しています。
シャモットタイルは、耐火粘土を1,000度以上で加熱したのち、砕いて小さく粒状にしたもので作られており、ザラザラとした質感が特徴です。
タイル表面に撥水加工がされており、雨風による汚れがつきにくく、お手入れも水洗いで済みます。
土のような風合いを活かした外壁にしたいときにおすすめです。
④:木目調の茶色のタイルでアンティーク仕上げの「屋外床」
こちらの施工例は、木目調の茶色のタイルを使い、アンティークな雰囲気に仕上げています。木の風合いを楽しみたい方におすすめです。
使用しているセルヴァンの茶色のタイルは、明るめと濃いめがラインナップされているため、インテリアと合わせたり、外装に合わせたりと好みに合わせたコーディネートが楽しめます。
茶色のタイルの種類【使う場所で選ぶ】
ここからは、茶色のタイルの種類を、使う場所ごとに紹介します。
①:屋内床・屋外床タイル
②:屋内壁・屋外壁タイル
①:屋内床・屋外床タイル
こちらは、まるで自然の土のような温もりと雰囲気がある茶色のタイルです。
玄関周りを彩るのに最適な色合いで、訪れる人を温かく迎え入れてくれます。
ほかにもベージュやアイボリーなど、景観と調和しやすいカラーもあるので、玄関周りの雰囲気に合わせて、色違いで使い分けるのもおすすめです。
また、階段用のタイルもあるため、外階段に貼っても安心して昇り降りができます。
以下の記事で「床に使えるタイルの選び方」を紹介しているので、床タイル選びに迷う方はご参照ください。
②:屋内壁・屋外壁タイル
屋内壁と屋外壁に分けて紹介します。
<屋内壁>
本物の木のような風合いのタイルで、ビンテージな空間にしたいときにおすすめです。
ビンテージな雰囲気にする場合、古材を用いるという手もありますが、「ささくれが出ないか心配」「カビるのでは」と不安になる方もいるでしょう。
こちらは、エコカラットプラスという内装タイルで、「脱臭効果」「有害物質の低減効果」などの機能もある上に、木の質感もあるというすぐれものです。
<屋外壁>
外壁は、雨水やホコリによって、汚れやすい場所です。
しかし、茶色のタイルは中間色のため、黒いタイルや白いタイルに比べ、汚れても目立ちにくいというメリットがあります。
茶色のタイルのおすすめ3選【形・サイズで選ぶ】
ここからは、形・サイズで選ぶ茶色のタイルのおすすめ3選を紹介します。
①:正方形の茶色のタイル
②:二丁掛け&小口の茶色のタイル
③:ボーダーの茶色のタイル
①:正方形の茶色のタイル
こちらのタイルは、自然な風合いが魅力の正方形のタイルです。
リーズナブルな価格ながら、豊富なカラーバリエーションやアクセントタイルなどがあり、さまざまなシチュエーションに合わせて選ぶことができます。
汚れが目立ちにくい色ということと、300角の使いやすいサイズ感なので、玄関タイルとして最適なタイルです。
<正方形の茶色のタイルをもっと見る>
②:二丁掛け&小口の茶色のタイル
こちらの二丁掛けタイルと小口タイルは、昔からあるシンプルなレンガ調のタイルで、積みレンガのサイズに由来した外装用のタイルの呼称です。
二丁掛タイルとは、小口タイル(60x108mm)2枚ほどのサイズに、目地幅を加えたタイルのことで、60x227mmのサイズになります。
外壁や内装、ブロック塀などさまざまな場所にも使え、耐凍害にも対応しているため、雪の多い寒冷地でも使用可能です。
<茶色の二丁掛・小口タイルをもっと見る>
③:ボーダーの茶色のタイル
ボーダータイルには決まったサイズは無く、細長いタイルを総称してボーダータイルと呼びます。
長辺が227mm程度で短辺が30mmや40mmのものが多いです。
壁のボーダータイルは一般的なレンガサイズ(二丁掛タイル)よりもシャープな印象を与えます。
床のボーダータイルは通常の正方形のタイルと組み合わせて使いやすい300×100mmなどのサイズが多く、縁取りやラインで使うなどアクセントとして使われたり、写真のようにボーダータイルだけでも、貼り方を変えることで雰囲気が変わります。
<茶色のボーダータイルをもっと見る>
茶色のタイルのおすすめ3選【柄・レリーフで選ぶ】
ここからは、柄・レリーフで選ぶ茶色のタイルのおすすめ3選を紹介します。
①:筋・ライン柄の茶色のタイル
②:ストライプ柄の茶色のタイル
③:模様柄の茶色のタイル
①:筋・ライン柄の茶色のタイル
こちらは、縦に細い溝が入ったタイルで、スクラッチタイルとも呼ばれています。
通常のスクラッチ面状のタイルは無釉が一般的ですが、こちらはスクラッチ面の上から釉薬施され独特の雰囲気を醸し出しています。
外装にもおすすめですが、施釉され柔らかな風合いもあるので内装タイルとしてもおすすめです。
また、スクラッチタイルは、帝国ホテル旧本館の外壁にも用いられたとされています。
関東大震災でも軽微な損傷であったことから、震災以降の建築に利用され、官公庁や大学施設、金融機関などの重要な施設に多く採用されるようになりました。
②:ストライプ柄の茶色のタイル
こちらは、縦線が入ったデザインのタイルです。
ストライプをすべて同じ方向にして貼ると品のある雰囲気に、互い違いにして貼ると空間に動きが出て、アクセントになります。
こちらの商品は、屋内床や壁、屋外壁にも使えるので、幅広い場所で活躍するタイルです。
③:模様柄の茶色のタイル
こちらは、タイルに絵や柄などを装飾したタイルです。
幾何学模様や花柄模様、伝統的な抽象柄模様などが描かれ、壁面のちょっとしたアクセントに使用したいときにおすすめのタイルです。
茶色のタイルのおすすめ3選【風合いで選ぶ】
風合いを意識した茶色のタイルのおすすめ3選を紹介します。
①:木目調の茶色のタイル
②:御影石調の茶色のタイル
③:テラコッタ調の茶色のタイル
①:木目調の茶色のタイル
木目調の茶色のタイルは、明るい色調であればアンティーク風に、暗い色調であれば、落ち着いた印象に仕上げることができます。
木目調は、屋内外の床や壁などで幅広く使用され、和モダンスタイルやナチュラルな雰囲気にしたいときなど、さまざまなコーディネートを楽しみたいときにもおすすめです。
②:御影石調の茶色のタイル
こちらは御影石のジェットバーナー仕上げの風合いを再現したタイルです。
ジェットバーナー仕上げとは、御影石の機械挽きした表面を、1,800〜2,000度くらいのバーナーで熱して凹凸をつくる仕上げのことです。
滑りにくさと自然な岩肌に近い仕上がりが特徴です。
ジェットバーナー仕上げを再現した茶色の御影石調タイルは、汚れが目立ちにくく、摩耗しても色の変化も少ないことから、玄関や駐車場におすすめなタイルです。
③:テラコッタ調の茶色のタイル
テラコッタとは、イタリア語で「焼いた(cotta)土(terra)」を意味します。
テラコッタ調の茶色のタイルは、素朴な素焼きの風合いが特徴です。
素朴な土の匂いを思わせる雰囲気や素焼き特有の色むら、焼成跡を再現したい人にはおすすめです。
階段タイル(段鼻タイル)のラインナップもあるため、玄関タイルとしても使えます。
茶色のタイルのおすすめ3選【面状・仕上げで選ぶ】
面状・仕上げで選ぶおすすめの茶色のタイルを3つ紹介します。
①:茶色の施釉タイル
②:茶色の無釉タイル
③:割肌・粗面の茶色のタイル
①:茶色の施釉タイル
施釉(せゆう)とは、「うわぐすり」とも呼ばれ、タイルにガラス質の溶液をコーティングすることで、表面に光沢を出すことができます。
施釉タイルは、水の吸収や汚れを防ぐことから、浴室やトイレ、キッチンのタイルとして使用されています。
とくに茶色のモザイクタイルは、汚れが目立ちにくいため、「汚れが見えると拭きたくなる」という人でも、お手入れの頻度を減らすことができるでしょう。
②:茶色の無釉タイル
無釉(むゆう)タイルは、「うわぐすり」でコーティングされていないタイルのことです。
無釉タイルは表面がコーティングされていないため、ザラザラした手触りで汚れがつきやすいというデメリットがあります。
こちらのタイルはマイクロガードフロアという、すべりにくい面状と防汚・清掃性をあわせ持ったタイルになります。
③:割肌・粗面の茶色のタイル
割肌・粗面タイルは、天然石を割った際のラフな面状を模したものなど、ナチュラルな面状のタイルです。
屋内外の床や玄関だけでなく、屋内の壁にも使用されます。
割肌・粗面の茶色のタイルは、模様の方向性が指定されているものもありますが、模様がランダムに配置されたものを使うと、無地のものと比べてまた違った雰囲気に仕上げられます。
たとえば、他のインテリアが全てシンプルなため、空間に物足りなさを感じるときに使用すると、アクセントとなり、空間全体が引き締まります。
茶色のタイルを使って上品で落ち着きのある空間に仕上げよう
本記事では、茶色のタイルを使ったおしゃれな施工例、茶色のタイルの種類やおすすめのタイルについて紹介しました。
茶色のタイルは、汚れが目立ちにくく、お手入れの頻度を減らすことができます。
また、黒系や白系のベージュやクリームなどの色とも合わせやすく、色の濃淡によっては上品で落ち着きのある印象になり、重厚感をもたせることもできるでしょう。
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