門や塀などの外構や庭は、家の印象を左右する場所です。それと同時に、風雨にさらされて汚れたり、雑草が生えたりしやすく、お手入れが大変な場所でもあります。
お手入れを楽にする方法としておすすめなのが、タイルを貼ることです。タイルはメンテナンス性に優れているので、日々のお手入れがほぼ不要になります。
また、外観もおしゃれに演出してくれるので、うつくしい外構や庭がかなうでしょう。
本記事では、外構や庭にタイルを取り入れたい人のために、タイルの選び方を解説します。また、外構や庭にタイルを使うメリット・デメリット、実際の施工事例も紹介するので、参考にしてみてください。
外構や庭にタイルを使うメリット4つ
続いて、外構や庭にタイルを使うメリットを4つ紹介します。
①:メンテナンス性に優れている
②:耐久性がある
③:雑草対策になる
④:空間をおしゃれに演出してくれる
それでは、1つずつ見ていきましょう。
①:メンテナンス性に優れている
外構や庭にタイルを使うメリットとして、メンテナンス性に優れているということが挙げられます。
タイルは吸水性が低く、汚れにくいという特徴があります。たとえ表面が汚れたとしても、水洗いで簡単に落とせることがほとんどです。
そのため、外構や庭にタイルを使うと、施工したてのようなうつくしい外観を長期間キープできるでしょう。
②:耐久性がある
タイルは高温で焼き固めて作られるので、火や熱にも強いのが特徴。また、素材は非常に硬く、少しひっかいたくらいでは傷がつきません。
外構や庭は風雨にさらされる場所なので、タイルの耐久性が真価を発揮する場所といえます。
③:雑草対策になる
外構や庭にタイルを使うメリットとして、雑草対策になるということも挙げられます。
特に庭は、地面がむき出しだとすぐに雑草が生えてきてしまいますよね。雑草が増えると刈ったり抜いたりが大変ですし、見た目にもうつくしくありません。
タイルを敷けば地面が覆われるので、雑草が生えにくくなり、草刈り抜きの手間が軽減されます。
雑草対策を徹底したいのであれば、タイルはきちんと施工するのがおすすめですが、手軽にタイルを置くだけという方もいらっしゃいます。
とはいえ、タイルを「置くだけ」ではタイルの隙間から雑草が生えてきてしまったという事例もありますし、タイルの破損の原因にもなりますので、あくまでも自己責任の範疇で施工をしてください。
④:空間をおしゃれに演出してくれる
タイルはデザインの幅が広く、個性的なものから高級感のあるものまでそろっています。デザインにこだわったタイルを使えば、外構や庭がよりおしゃれになるでしょう。
外構や庭は家を外から見たときに、目につきやすい部分なので、家の印象を左右するともいえます。
以上、外構や庭にタイルを使うメリットを紹介しました。外構や庭にタイルを使うことにはメリットが多いので、予算や工数が許せば施工をおすすめします。
外構や庭にタイルを使うデメリット2つ
反対に、外構や庭にタイルを使うことには、下記のような2つのデメリットもあります。
①:費用がかかる
②:夏場に熱くなることがある
1つずつ説明します。
①:費用がかかる
外構や庭にタイルを使うデメリットとしては、費用がかかるということが挙げられます。
外構や庭にタイルを貼るとなると、広い面積への施工が必要になります。そのため、タイルも大量に必要になることが多く、材料費がかさみやすいです。また、エクステリアやガーデニングの業者に依頼すると、施工費もかかります。
とはいえ、費用の問題は工夫次第で解決が可能です。
例えば、タイルライフではアウトレット価格のタイルを多数取りそろえているため、タイルの費用を抑えられます。そのうえで、タイルを貼る作業をDIYすれば、施工費も節約が可能です。
「費用を押さえて外構や庭にタイルを貼りたい」という方は、タイルライフでタイルを探して、DIYにチャレンジしてみてください。
②:夏場に熱くなることがある
コンクリートや石材などでも起こることですが、タイルは熱伝導率が高いため、夏場の屋外で外気温にさらされると、高温になる場合があります。
そのため、頻繁に素足で歩く場所にタイルを敷くと、「夏場は熱くて歩けない」といったことになりかねません。
露天風呂など水がかかる場所であればそれほど気にすることはないですが、リビングの外に設置されるタイルデッキ(タイルテラス)など、水もかからず素足で歩く可能性がある箇所については、庇などで日陰をつくることをお勧めします。
以上、タイルを外構や庭に使うデメリットを紹介しました。
費用については工夫することで抑えられますので、諦めずにリーズナブルなタイルを探し、DIYに挑んでみるのもよいかもしれません。
外構や庭に使うタイルの選び方4つ
それではさっそく、外構や庭に使うタイルの選び方を解説します。
押さえておきたいポイントは、以下の4つです。
①:適正表示をチェックする
②:汚れにくさをチェックする
③:滑りにくさをチェックする
④:イメージをチェックする
1つずつ見ていきましょう。
①:適正表示をチェックする
タイルには、メーカーの定める「適正表示」がついています。
適正表示とは、メーカーがタイルの用途として適した場所や機能性などを表示したものです。例えば、「屋内床」「屋外床」といったように表示されています。
外構や庭に使うタイルには、「屋外床」「屋外壁」の表示があるものを選びましょう。
適性があっていないタイルを使うと滑りやすくなったり破損の原因になります。
また冬に気温が氷点下まで下がったり、雪が積もる地域の方は耐凍害性も合わせてチェックしましょう。
耐凍害性が無いタイルだとタイルの割れ、欠け、剥がれなどの原因になります。
安全のためにもタイルを長持ちさせるためにも、適正表示を確認して、正しい用途のタイルを選ぶことが重要です。
②:汚れにくさをチェックする
「タイルをなるべくきれいにキープしたい」「掃除が面倒」という人は、汚れが目立ちにくいタイル選定が大事です。
特に、外構や庭の床に使うタイルは土足で歩くので、汚れがたまりがち。さらに靴で踏まれることで、汚れがタイルの凸凹部分に入り込んでしまうこともあります。
たとえば、
・無釉タイプより施釉タイプのタイルを選ぶ
・黒い汚れが目立ちそうな場所には黒いタイルを、白い汚れが目立ちそうな場所には白いタイルを選ぶ
といった視点で考えてみてください。
③:滑りにくさをチェックする
屋外用のタイルは、基本的に表面に凸凹をつけて滑りにくくなっています。しかし、滑りにくさにはタイルによって差があります。
特に、子どもや高齢者がいる家庭などで滑りにくさにこだわりたい場合、表面がザラザラしているタイルがおすすめ。
ただ、表面のザラザラはお掃除のしやすさとは相反することなので注意しましょう。
凹凸が細かく汚れがつきやすいタイルや、ザラザラすぎてお掃除の時に雑巾やスポンジがボロボロになるようなノンスリップ性を高めたタイルもあります。
また、小さめのタイルを選ぶと、目地材の総面積が大きくなり、滑り止めの代わりにもなります。
④:イメージをチェックする
外構や庭を理想の空間にしたいなら、イメージにこだわることも重要です。
家の外壁とのコーディネートや理想とする雰囲気を考慮して、選びましょう。
例えば、高級感のある仕上がりにしたいなら天然石調のタイル、南欧風ならテラコッタタイル、和風に仕上げたいなら玄昌石、重厚感を出したいならレンガを選ぶ、といったように、イメージに合ったタイルを探してみてください。
以上、外構や庭に使うタイルの選び方を紹介しました。上記を押さえてタイルを選べば、失敗を避けられるでしょう。
外構や庭にタイルを使った施工事例6つ
タイル選びの参考として、外構にタイルを使った施工事例を紹介します。
①:黒いタイルでシックに仕上げた「和風玄関」
②:アンティークレンガでフランス田舎風に仕上げた「玄関とアプローチ」
③:タイルをふんだんに使った「築50年のアパート」
④:明るい色のタイルでカントリー調に仕上げた「ベランダ」
⑤:乱形のタイルを組み合わせて仕上げた「休憩スペース」
⑥:黒い石材で心落ち着く空間に仕上げた「和風庭園」
それでは、1つずつ事例を見ていきましょう。
①:黒いタイルでシックに仕上げた「和風玄関」
黒いナチュラル調のタイルで、玄関をシックに仕上げた例です。ダークな色合いの木の壁と相まって、落ち着いた雰囲気をかもし出しています。
②:アンティークレンガでフランス田舎風に仕上げた「玄関とアプローチ」
渋い色合いのアンティークレンガと、太めの白い目地で、玄関とアプローチをフランス田舎風に仕上げています。
タイルライフでは、費用がかさみがちなレンガタイルでも、お得にお買い求めいただけます。
③:タイルをふんだんに使った「築50年のアパート」
築50年のアパートをリノベーションした例です。階段左の白い部分には大理石モザイクタイルを、階段部分にはナチュラルな風合いの磁器タイルを使用しています。
明るく、高級感のある雰囲気に仕上がっています。
④:明るい色のタイルでカントリー調に仕上げた「ベランダ」
明るい色のタイルで、ベランダをカントリー調に仕上げた例です。床にはナチュラルな質感の磁器タイル、壁のアクセントにはレンガタイルを使っています。
ここまで、外構にタイルを使った施工事例を紹介しました。
次の2つは、庭にタイルや石材を使った施工事例になります。
⑤:乱形の石材を組み合わせて仕上げた「休憩スペース」
複数の乱形石を、うまく組み合わせて仕上げた例です。
単に石を敷き詰めるのではなく、キャラクターや動物などの図柄が入っているのがポイントです。
⑥:黒い石材で心落ち着く空間に仕上げた「和風庭園」
黒い石材を使い、和風庭園のように仕上げた例です。
濡れるとより深い黒になるため、天候に関係なく庭を楽しむことが可能です。
石材の隙間には、手前に玉砂利、奥に茶色い苔や緑の苔を敷くことでグラデーションができ、自然な雰囲気になっています。
以上、外構や庭にタイルを使った施工事例を紹介しました。実際の例を参考にしつつ、自宅の外構や庭に使うタイルを選んでみてください。
タイルの選び方を押さえて外構や庭をおしゃれに仕上げよう【まとめ】
本記事では、外構や庭に使うタイルの選び方に加え、外構や庭にタイルを使うメリット・デメリット、実際の施工事例を紹介しました。
外構や庭にタイルを使うと、大きなデメリットが無いわりにメリットが多いです。「外構や庭にタイルを使いたいが、迷っている」という方は、ぜひ導入を検討してみてください。
タイルを選ぶ時は、本記事で紹介した以下のポイントを押さえれば、失敗を避けられるでしょう。
①:適正表示をチェックする
②:汚れにくさをチェックする
③:滑りにくさをチェックする
④:イメージをチェックする
納得のいくタイルを探すなら、タイル専門のECサイトを使うのがおすすめ。
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