外構とは、門、塀、玄関アプローチや庭といった、住宅の周りの部分を指します。
外構にこだわると、住宅全体の美観が整えられ、来客はもちろん、近隣住民や通行人の方にも「この家はおしゃれだな」という印象を与えることができます。
おしゃれな外構ができると、庭に出てガーデニングをしたり、アプローチ部分にオブジェを設置したりすることも、より楽しくなるのではないでしょうか。
おしゃれな外構を作るには、好みのデザインを自由に選べる、タイルを活用することがポイントです。
本記事では、実際の施工事例を写真つきで紹介し、外構の壁や床に使えるおしゃれなタイルの種類や、使い方について解説します。
外構タイルの選び方については、こちらの記事もあわせてご覧ください。
タイルを使った外構のおしゃれな施工事例4つ
まずは、タイルを使ったおしゃれな外構の施工事例を画像つきで紹介します。
①:テラコッタ調タイルでガーデン風の玄関アプローチにした例
②:玄昌石風タイルを使って和モダンな玄関ポーチにした例
③:花柄デザインタイルを使ったエレガントな門扉の例
④:幾何学模様のタイルで個性的かつ美しい塀と門柱にした例
①:テラコッタ調タイルでガーデン風の玄関アプローチにした例
こちらの例は、イングリッシュガーデンのような華やかな外構をつくりたい人向けです。
門から玄関までの道のりを、自然の土のような温もりのある、明るい色味のテラコッタ調床タイルを使って彩っているのがポイントです。
テラコッタ調タイルは、緑ともよく調和し、互いの色を際立たせてくれるため、玄関周りに植物を置きたい場合や、ガーデニングを楽しみたい場合に最適です。
②:玄昌石風タイルを使ってモダンな玄関ポーチにした例
こちらはモノトーンを基調としたデザインなので、外構をシンプルで落ち着いた雰囲気にしたい人向けです。
タイル自体がシックな黒のため、周りに白い砂利を敷くことで、メリハリがついて、重くなり過ぎないように工夫し、全体のバランスをとっています。
写真で使われているのは、石材をモチーフにした「玄昌石風タイル」で、水に濡れるとより黒さが鮮明になります。
そのため、外構に使用すると、天候によって違う表情を見せてくれるのもポイントです。
③:花柄デザインタイルを使ったエレガントな門扉の例
こちらは、白を基調とした屋外壁に、柄付きのデザインタイルを貼ってアクセントにした例です。
タイルの高さを、人の目と同じくらいの位置にすることで、目立ちやすく、来客の印象に残るデザインとなるよう工夫をしています。
また、壁と同系色の花柄デザインタイルをアクセントとして用いているため、全体的に落ち着いた印象に仕上がっています。
④:幾何学模様のタイルで個性的かつ美しい塀と門柱にした例
こちらの例は「外構に他と被らない個性を出したいけれど、周囲になじむデザインがよい」という人向けです。
デザインタイルを一面に貼ると、派手な印象になると思いがちですが、色や模様、組み合わせ方を工夫することで、周辺環境にもなじむ仕上がりにできます。
幾何学模様のデザインタイルは、窯変釉の美しさが特徴であり、海外の住宅やプールにもよく用いられているタイルです。
写真では、塀にタイルを貼り合わせることで、いくつもの色や形が重なり合ってできた模様に、光がきれいに当たり、おしゃれで個性的な雰囲気を演出しています。
以上、タイルを使った外構の施工事例を紹介しました。
事例を参考にしながら、自宅の外構をどのようにおしゃれにするか、考えてみてください。
外構のおしゃれなタイルの使い方3選
タイルを使って外構をおしゃれにするには、どのようにタイルを使えばよいのかも気になりますよね。
ここからは、外構のおしゃれなタイルの使い方について紹介します。
以下の3つです。
①:格子模様になるように貼る
②:デザインタイルをアクセントにする
③:タイルの色を変えて駐車しやすくする
それぞれ解説します。
①:格子模様になるように貼る
こちらは、同じシリーズのタイルを2色使い、格子模様に貼る方法です。
同じサイズの正方形タイル2色選び、交互に貼っていくだけなので、細かいデザインを考えることが苦手な人でも、手軽におしゃれな空間を生み出せます。
使うタイルの色は、自分の好きな色を組み合わせてもよいですし、住宅のテイストや外観の雰囲気に合わせた風合いのものを選んでもよいでしょう。
色の組み合わせについては、同系色のタイルを選ぶと、統一感のあるデザインになります。
一方で、補色と呼ばれるお互いを引き立たせる色を選べば、メリハリがあり、目立つデザインが作れます。
とくに色の組み合わせに決まりはないので、「自分らしさ」や「その家ならでは」のイメージを大切にして、色選びをしましょう。
②:デザインタイルをアクセントにする
こちらは、柄や模様の入ったデザインタイルを外構のアクセントにする使い方です。
デザインタイルの活用は、「外構を派手にはしたくないけれど、どこかに自分の好きな模様や色を入れたい」という方にぴったりです。
写真では、コンクリート打ちの玄関ポーチの段差部分に、カラフルな花柄デザインタイルを貼ってアレンジしています。
グレー一色だと、「よくある玄関周り」になりがちですが、デザインタイルがアクセントとなって、華やかでおしゃれな空間へとグレードアップできています。
デザインタイルは多様な色や柄があるため、組み合わせを工夫して、アクセント使いをすることで、個性を出しやすいのもポイントです。
ぜひ、洋服やアクセサリーを選ぶような感覚で、デザインタイル選びを楽しみながら、おしゃれなオリジナル空間をつくってみてください。
③:タイルの色を変えて駐車しやすくする
こちらは駐車スペースを全面タイル貼りにした施工事例です。
駐車スペースが分かりやすいよう、タイルの色を変えてライン代わりにしています。
タイルなのでラインが消えることはありませんし、デザイン的にも、使いやすさも良いのが魅力です。
また、タイル貼りの駐車スペースは、砂利やゴムチップの駐車スペースと比べて、日々のお手入れが楽になるのもメリットです。
外構の壁に使えるおしゃれなタイル3選
ここからは、外構の壁に使えるおしゃれなタイルを紹介します。
以下の3種類です。
①:格調高い印象を演出するレンガタイル
②:立体感のあるモザイクタイル
③:光沢のあるカラー釉薬タイル
それでは、1つずつ見ていきましょう。
①:格調高い印象を演出するレンガタイル
味わいある粗めの質感を再現したレンガタイルです。
ブラウンは、伝統や歴史を感じさせる色でもあります。
トーンの異なるブラウンタイルを並べることで、格調高い空間をつくり出すことができます。
すでにおしゃれな色の組み合わせになっているため、外構部分へ手軽にレンガのデザインを取り入れたい人にもおすすめです。
なお、こちらのタイルのシリーズには他のカラーもあるので、好みや家の雰囲気に合ったものを選べます。
②:立体感のあるモザイクタイル
厚みの異なるタイルを組み合わせた、立体感を表現できるモザイクタイルです。
外壁に使用すると、味のあるおしゃれな外観をつくり出せます。
光が当たると美しい陰影が生じるのもポイントで、光の射し方や時間帯によって、異なる表情を見せてくれるため、シンプルながらも飽きのこないデザインがかないます。
こちらのタイルのシリーズには他のカラーもあります。
③:光沢のあるカラー釉薬タイル
釉薬がたっぷりと施された、レトロなイメージのカラータイルです。
丁寧な技術でつくった国産の壁面タイルで、 外装にもインテリアにも使えます。
同じ色味のタイルでも、1枚1枚ツヤ感や色の出方が絶妙に違うので、グラデーションにしたり、あえて風合いの違いを楽しんだりと、独自のデザインができます。
カラーバリエーションが豊富なので、好みの色を組み合わせて楽しむのもおすすめです。
外構の床に使えるおしゃれなタイル3選
続いて、外構の床に使えるおしゃれなタイルを3種類紹介します。
①:温もりを感じさせるテラコッタ調床タイル
②:和モダンスタイルに合う木目調タイル
③:ナチュラルながらも高級感のある石材調タイル
それでは、1つずつ見ていきましょう。
①:温もりを感じさせるテラコッタ調床タイル
自然の土のような温もりを感じさせるテラコッタ調タイルで、エントランスや玄関アプローチ部分を明るい印象にしたい方におすすめです。
レンガや木材、植物などとも相性が良いので、玄関周りを彩るのにぴったりです。
②:和モダンスタイルに合う木目調タイル
風化した木材の質感を表現したタイルで、玄関周りを和モダンスタイルにしたい方におすすめです。
落ち着いた色味と質感ですが、木目の柔らかさがあるため、クールな印象になりすぎない、使いやすいタイルです。
③:ナチュラルながらも高級感のある石材調タイル
天然石クォーツサイトを模した、防滑性に優れた床タイルです。
ナチュラルな色味ですが、上質な石材の風合いをもちあわせているため、上品な雰囲気を醸し出せます。
「高級感あふれる空間を作りたいが、あまり飾りすぎたくない」という人におすすめのタイルです。
タイル選びにこだわって、おしゃれな外構にしよう
本記事では、外構の壁や床に使えるおしゃれなタイルの種類や使い方、実際の施工事例を写真つきで紹介しました。
外構は、家全体の印象を決める大切な存在です。
外構をおしゃれにしたいのであれば、ぜひタイルを使ったデザインにもチャレンジしてみましょう。
納得のいくタイルを探すなら、タイル専門のECサイトを使うのがおすすめです。
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