お庭をタイルでおしゃれにしませんか?
お庭の印象はタイルでがらりと変わるものです。
「あこがれのヨーロッパ風に」
「いまどきの和モダンな雰囲気に」
など、イメージするおしゃれなお庭の世界観をタイルを使って素敵に演出することが可能です。
本記事では、おしゃれな庭づくりを叶えたい方のために、タイル選びに関しておさえていただきたい内容をご紹介します。
庭にタイルを選ぶとよい3つの理由
庭づくりを考える際、芝や砂利、コンクリートなどの選択肢もありますが、なぜタイルを選ぶとよいのでしょうか。
理由は3つあります。
①:お庭やお家全体の雰囲気がおしゃれになる
②:雑草対策になる
③:掃除しやすい
それぞれ解説します。
①:お庭やお家全体の雰囲気がおしゃれになる
タイルを敷くことで、一面が緑色や茶色だった庭にアクセントとなる色が加わり、彩りを与えられます。
タイルの質感によっては重厚感を持たせ、高級感を演出することもできます。
②:雑草対策になる
広い庭はうれしいですが、雑草の処理をしなければならないことが悩みの種です。
タイルを敷けば、土の面積が狭くなるので、雑草の生える範囲を減らすことができます。
③:掃除しやすい
砂利を敷いた庭の場合、落ち葉やゴミをほうきで掃いて取り除くことは難しく、手で取らないといけないので掃除の手間がかかります。
コンクリートの庭の場合、デッキブラシでの水洗いをこまめにし、とれない汚れや傷ができたときには塗装によるメンテナンスをしなければなりません。
タイルの場合は耐久性が高いので基本的にメンテナンスは不要です。汚れた際はブラシを使って水洗いするだけで、ほとんどの汚れを落とすことができるので掃除が簡単です。
【おまけ】タイルによる一部デメリットも?
メリットの多いタイルですが、デメリットもあります。
防滑性の低いタイルの場合、雨に濡れるとすべりやすくなるので、注意が必要です。
また、夏の日照りで高温になってしまうタイルもあります。
好みのデザインで選びつつも、材質に気をつけて選べば心配ありません。
おしゃれな庭の施工事例
次に、タイルを使ったおしゃれな庭の施工事例を3つ紹介します。
①:土が見えていた部分にタイルで即席の小道を作った事例
②:テラコッタ調タイルで南欧風のポーチに仕上げた事例
③:和風庭園のようなテイストに仕上げた事例
①:土が見えていた部分にタイルで即席の小道を作った事例
土が見えていた道の部分にタイルを敷いた事例がこちらです。
数枚のタイルを並べただけでこんなに見栄えが変わり、雰囲気ががらっと変わります。
②:テラコッタ調タイルで南欧風のポーチに仕上げた事例
土を成型して焼いた自然な色むらと素朴な風合いが特徴のテラコッタ調タイルを敷き詰めることで、土色特有のあたたかい雰囲気を醸し、南欧風のレストランのテラスのようなポーチになっています。
南欧のあたたかな気候が思い出されるような素敵な空間です。
③:和風庭園のようなテイストに仕上げた事例
もとはモルタル塗りだった壁面にタイルを並べて貼り、和風庭園のように仕上げた事例です。
植木や板塀との相性のよい色のタイルを選んでおり、まとまりのよいお庭となっています。
1つの色で塗った壁だと単調な印象になりますが、タイルを貼ることによって区切りができて印象的な格子模様となります。
また、焼き物特有のばらつきで一つ一つのタイルの色が統一感を持ちながらも少しずつ微妙に異なることによって、深い色幅で全体として流れのある模様を美しくデザインできています。
では、施工事例のようなおしゃれな庭にするためには、どのようなタイルを使うのがよいのでしょうか。
風合いで選ぶ場合、並べ方で選ぶ場合の2つの視点から紹介します。
タイルの風合いで選ぶ
まず、風合いで選びたいときにおすすめのタイルを6つ紹介します。
①:素朴な土の風合いが魅力のテラコッタ調タイル
②:天然石などの自然な素材の風合いが魅力のナチュラル調タイル
③:木の温かみや味わいが魅力の木目調タイル
④:レンガの独特な風合いが魅力のレンガ調タイル
⑤:耐久性と見た目の両立が魅力の御影石調タイル
⑥:高級感を演出できることが魅力の大理石調タイル
①:素朴な土の風合いが魅力のテラコッタ調タイル
テラコッタタイルはイタリア・スペイン・フランスなどで、タイルとして最もポピュラーなもので、本来、土を成型して焼いた素焼きタイルのことを言います。
ハンドメイドのような素朴な風合いが魅力です。
テラコッタタイルは、素焼きのため吸水率が高く、施工前には汚れを防ぐ処理が必要です。
その欠点をカバーし、お手入れがしやすい防汚性・滑りにくい防滑性などの機能性を持たせたものがテラコッタ調タイルです。
素焼きのテラコッタタイルに比べると汚れにくいため、玄関まわりによく使われます。
②:天然石などの自然な素材の風合いが魅力のナチュラル調タイル
ナチュラル調タイルとは、自然な素材をモチーフにした床タイルです。
主に天然石を模したタイルが多く、自然な風合いが楽しめます。
自然な凹凸や模様があり、まるで本物の天然石のように見えるものが多いです。
ヨーロッパ風でも和風でもどんな庭のイメージにも合わせやすいでしょう。
③:木の温かみや味わいが魅力の木目調タイル
木目調タイルとは、天然木フローリングの持つ質感をそのまま再現したうえに、木目を精巧に模したタイルとして商品化したタイルのことです。
無垢材のような天然木の落ち着きと安らぎを感じることができます。
一般的なタイルと同様、汚れやシミなどがつきにくく、フローリングでは不可欠とされるメンテナンスも不要で、フローリングの温かみ・味わいを持ちながら、お手入れが簡単で使いやすいです。
④:レンガの独特な風合いが魅力のレンガ調タイル
レンガ調タイルとは、レンガを模してつくられたタイルです。
タイルなので、本物のレンガに比べて扱いやすく、汚れにくいなどの特徴があります。
庭を囲うような壁面はもちろん、ガーデニングや内装などで敷レンガ・積みレンガの雰囲気をお楽しみいただけます。
たとえば壁の場合、タイルのサイズによる分類でもある二丁掛タイルと小口タイルや、セメント系のブリックタイルをはじめ、本物のレンガをスライス加工したスライスレンガなど、素材・デザイン・サイズもバラエティに富んでいます。
⑤:耐久性と見た目の両立が魅力の御影石調タイル
御影石は、強固で見た目が美しく耐久性があるため、建物の内外装を問わず、様々な場所で使用されている素材です。
御影石調タイルとは、御影石のジェットバーナー仕上げの風合いを再現したものです。
国産のタイルが多く、住宅の玄関などに良く使われています。
御影石調タイルの中でも、厚みがある無釉タイプは、滑り抵抗性が高く摩耗しても色の変化がないため、駐車場や公共施設、舗道、公園などにも使われています。
⑥:高級感を演出できることが魅力の大理石調タイル
大理石調タイルとは、大理石模様を模したタイルです。
天然の石材の模様をそのまま再現したタイルや、モチーフとして天然には無い色や柄を表現したタイルなどがあることが特徴です。
磨きタイルのイメージが強い大理石調タイルですが、中には屋外床に使用できるものもあり、選択肢として検討できます。
タイルの並べ方で選ぶ
タイルは並べ方によって印象が変わります。
どのような並べ方をしたいかに応じてタイルを選ぶことで、絞り込みがしやすくなります。
屋外でよく使われる並べ方は以下4つです。
①:通し目地
タイルをきれいに揃えるスタンダードな並べ方です。
②:馬踏み目地
タイルを半分ずつずらす並べ方です。
③:四半目地
貼る箇所の垂直方向に対して45度傾ける並べ方です。
④:やはず張り
矢の弦を掛けるV字の部分のように、斜めずつに組んでいく並べ方です。
スタンダードな通し目地などの並べ方であれば正方形の角型タイルなど。変化を楽しみたいのであれば、長方形のタイル。
また、タイル以外にも乱形石やレンガも、理想のお庭造りには欠かせない存在です。
どのように敷き並べるかを考えて選ぶとよいでしょう。
【おまけ】アクセントになる大理石モザイクパターン
モザイクタイルとは、一般的に1辺が50mm以下のタイルを指し、それらを敷き詰めた模様をモザイク調といいます。
四角形や三角形、丸型、六角形などさまざまな形のものがあり、さまざまなデザインが可能です。
大理石モザイクパターンは、天然の大理石を使用したモザイクタイルのデザイン貼りを指します。
たとえば、ローマ遺跡などに見られるモザイクのデザイン貼りを再現した大理石モザイクのパターンを利用し、樹木のまわりなど庭の一部で特に目を引きたい場所を豪華に演出するなど、アクセントを加えることができます。
タイルでお庭をもっとおしゃれに
以上、ご紹介したタイルの種類と使い方を知っていただき、タイルのある庭のイメージができたのではないでしょうか。
殺風景なお庭でもタイルを敷いてみることで、きっとおしゃれなお庭に生まれ変わるでしょう。
タイルライフでは、多様なニーズに即したタイルを数多く取り揃えております。
どのようなタイルがあるのかを把握するために眺める程度でも構いません。
お時間のある際にぜひ、下記リンクよりお客様のご要望にマッチするタイルがあるかどうか、目を通してみてください。