タイルの“役物”って何?
一般の方なら、あまり聞いたことがない。という方が多いのではないでしょうか(^^)/
趣味がDIYという方は、商品選定の際に「役物」という言葉だけは、みたことがある・・という方もいらっしゃるかもしれません。
「役物タイル」とは、特殊な形状のタイルを指します。
タイルなどの建築材料では、端っこやコーナー部分で、一般のタイル(平物タイル)では納まりにくい箇所に使うタイルのことです♪
ひと言でいうと「タイル面をより綺麗に仕上げるために用いる特殊な形のタイル」というところでしょうか。
内装タイル・外装タイルによっても違うのですが、役物タイルにはそれぞれに名称があります。
役物タイルの種類(内装)
では役物タイルには具体的にはどんなものがあるのか代表的なものをご紹介します!
まずは内装に使われる役物タイルから♪
面取りタイル
タイル貼り面の端をよりきれいにみせるため、側面(小端面)の角を取っているタイルや、側面(小端面)に色がつけてあるものです。
カウンタートップ、竹割り、三角出隅タイル
主にキッチンや洗面などのカウンター天板の角に使用するタイル。
アメリカなどで良く使用されている役物タイルなので、映画やドラマなどで見かけたことがあるかもしれませんね♪
内装タイルの役物には他にも、「半割」と言うタイルを半分にしたものや、「内幅木」と言う壁面の立ち上がりに使うもの、玄関の框用のタイルなど、さまざまものがあります。
役物タイルの種類(外装)
外装には内装よりも役物タイルがよく使われています。
外壁の角など、意識していないと気付かないと思いますが、きっと見たことがあるはずです♪
標準曲がり、屏風曲がり
外壁タイルのコーナーに使われる役物タイル。
最初からその形に成型されたものや、平物タイルを切断、接着加工されたものがあります。
曲がりの価格表示について、平物はm2換算(へいべいかんざん)の価格がありますが、曲がりはm換算(めーとるかんざん)の表示となっています。
計算法は下記画像で赤ラインのところを計ります。
1メーターあたり何個必要かが わかる表示です(^^)/
段鼻タイル(階段タイル)
階段にタイルを貼る場合、段の平面のところ(踏み面)に貼ったタイルの側面が横からみえてしまいます。
そのままでも良いのですが、あらかじめ滑り止めのラインがあるものや、階段の出っ張りまでカバーした形状のものを段鼻タイル(階段タイル)といいます。
見た目だけでなく、強度という点からも優れものです!
外装タイルの役物には他にも、スロープ用に凸凹がついたスロープタイルや、外壁の窓周りに調整用として使う縦貼りタイルがあり、視覚障害者用のタイルなども役物タイルと言えます。
外装タイルの役物はこちら >>
段鼻タイル(階段タイル)はこちら >>
役物タイルまとめ
日本ではかなり以前から、とてもたくさんの種類の役物がありました(^_^)v
昔からある銭湯には、今も壁面や床面のタイル貼りの箇所に、たくさんの種類の役物が使われています。
銭湯に行く機会があれば、見てください♪
今の流行としては、より少ない役物ですっきり仕上げる傾向にありますが、「役物タイル」により綺麗な仕上がりにつながること間違いなしです(*^-^*)
役物タイルは、一般の方には、馴染みのないものだと思いますが、こんなものがあるんだ・・という知識はタイルの購入枚数を決める時には、タイルをどう置いて行くか?のイメージがより具体的に計画が立てやすく、DIYでも役立ちますよ(^_^)/
タイルライフ 中村