黒いタイルを用いて外壁・内装・エクステリアなど家全体を作り上げたいと思ったとき、使用するタイルの種類や施工事例があると、イメージがわきやすいのではないでしょうか。
黒いタイルで家を理想のデザインにするには、タイルの素材や質感も重要です。
本記事では、黒いタイルを使用した家づくりの施工事例や用途別の種類などを紹介します。タイル選びをする際は、ぜひ参考にしてください。
黒いタイルを使ったおしゃれな施工事例4つ
ここでは、黒いタイルをうまく取り入れた施工事例を、画像つきで4つ紹介します。
①:【屋内床】ツヤのある黒いタイルをアクセントに、メリハリあるシックな印象にした例
②:【玄関】黒いタイルを並べて玄関周り全体の印象を引き締めたアプローチにした例
③:【洗面所】立体感のある黒いタイルで、シンプルながらも大人っぽさを感じさせる空間にした例
④:【屋内壁】金属と組み合わさった黒のモザイクタイルで、個性的で遊び心のある空間にした例
それでは、1つずつ見ていきましょう。
①:【屋内床】ツヤのある黒いタイルをアクセントに、メリハリあるシックな印象にした例
こちらは薪ストーブの周りに、アクセントとしてツヤのある黒いタイルを取り入れた例です。
薪ストーブがあると、室内は暖かさや明るさを感じる空間になりますが、それを黒いタイルで引き締めることでメリハリをつけ、個性を出しています。
「いわゆる暖炉や薪ストーブっぽくない、個性的で大人っぽい仕上がりの部屋にしたい」という方に向いています。
こちらで使用している黒いタイルは、ツヤもあり、目地も白いため、見た目の印象も重くなりすぎず、他の色の床材や壁紙ともマッチしやすいのが特徴です。
②:【玄関】黒いタイルを並べて玄関周り全体の印象を引き締めたアプローチにした例
こちらは玄関回りに黒いタイルと玄昌石とよばれる黒い天然石を設置して空間を引き締め、モダンな雰囲気を演出した例です。
玄関まで続くアプローチに並べられた玄昌石は、雨に濡れると漆黒に変化するのが特徴で、玄関タイルとも違和感なくなじむ上、高級感を演出できます。
また、等間隔に並べて玄関まで続く道をつくることで、家をより一層、荘厳な印象へと格上げすることができます。
アプローチの隙間には白の砂利を敷き詰めることで、色のコントラストをつけて、黒いタイルや石材がより映えるよう工夫しています。
「石材は高価な印象もあり、手を出しづらい」という方には、玄関床に設置できる玄昌石風の黒いタイルもありますので、あわせてご覧ください。
③:【洗面所】立体感のある黒いタイルで、シンプルながらも大人っぽさを感じさせる空間にした例
こちらは洗面台の白さや清潔感をより引き立たせるために、壁一面に黒いボーダータイルを使用した例です。
洗面台全体が白と黒で統一されており、一見シンプルですが、大人っぽいすっきりとした印象を与えることができます。
また、写真で使用している黒いモザイクタイルは、タイルがかまぼこ型になっており、照明や窓から差し込む光が反射しやすいのが特徴です。
そのため、黒いタイルを壁一面に使用しても、暗い印象にはならず、空間に明るさと光を感じられるのが魅力です。
④:【屋内壁】金属と組み合わさった黒のモザイクタイルで、個性的で遊び心のある空間にした例
こちらは、黒いタイルと金属を組み合わたモザイクタイルを使用して、ゴージャスで遊び心のある空間を作り出した例です。
「黒いタイルは室内が暗く、重い雰囲気になりそうだから、使うことを避けている」という方もいるでしょう。
しかし、黒いタイルでもデザインや質感を選べば、写真のように他にはない個性を出しながら、他と被らないおしゃれな部屋に仕上げることが可能です。
黒い色と金属の輝きは相性がよく、お互いを引き立たせる効果があります。
また、金属部分が照明や光に当たることで輝きを放ち、並んでいる黒いタイルにも反射するため、黒を基調とした壁ながらも、室内を明るく華やかな印象にしてくれるのが魅力です。
床におすすめの黒いタイル5つ
ここでは、床におすすめの黒いタイルを5つ紹介します。
①:ナチュラル調の黒い床タイル
②:セメント調の黒い床タイル
③:クォーツサイト調の黒い床タイル
④:御影石調の黒い床タイル
⑤:大理石調の黒い床タイル
床におすすめのタイルを5つ、詳しく見ていきましょう。
①:ナチュラル調の黒い床タイル
こちらは自然な風合いが魅力のナチュラル調タイルで、和洋どちらの住宅にも合います。
また、タイルごとに風合いが異なり、光の当たり方などによっても味のある表情を見せてくれるのが魅力です。
適度な色ムラがあり、汚れも目立ちにくいため、玄関周りの床への使用もおすすめです。
黒のほかに、ベージュ系やホワイト系など、豊富なカラーバリエーションがあり、アクセントタイルにもなるため、場所ごとにデザインを変えて使ってもよいでしょう。
<ナチュラル調の黒い床タイルをもっと見る>
②:セメント調の黒いタイル
コンクリートの打ちっぱなしのような風合いで、良い意味で生活感のない、シンプルな空間が演出できる屋内床タイルです。
グレーの混ざった明るい黒なので、落ち着いた色味でありながらも暗くなりすぎず、他の家具や内装ともよくなじみます。
すべりにくい面状と、防汚・清掃性をあわせもつマイクロガードフロア仕様のため、使い勝手もよいのが特徴です。
③:クォーツサイト調の黒いタイル
こちらは、クォーツサイトと呼ばれる天然石を模したタイルで、筋模様やひび割れ、錆の模様などをあえて施した、独特な風合いが特徴のタイルです。
落ち着いた色合いと上品な輝きをあわせもつタイルで、華やかさと高級感を演出できるのが魅力です。
すべりにくく、汚れにくい・掃除がしやすいのが特徴で、屋外での使用に適しています。
④:御影石調の黒いタイル
こちらは御影石の風合いを再現したタイルで、摩耗しても色が変化しないのが特徴です。
タイル表面の凹凸やざらつきは、石らしい強さを醸し出し、重厚な空間を作り出します。
和洋どちらの住宅や玄関にも使用することができ、和風にすると荘厳な雰囲気に、洋風にするとウッド調の家具や白い内装などとマッチするモダンな雰囲気にできます。
⑤:大理石調の黒いタイル
こちらはタイルの黒さと白さが際立つ大理石の筋模様や光沢を忠実に再現し、ツヤを出して鏡面状に仕上げたタイルです。
大理石調タイルは、大理石の模様・光沢を再現しながらも、天然大理石より硬度が高く、経年劣化の心配もないのが特徴です。
石の柄がはっきり出る大きめのサイズのタイルで、床一面に貼ることで、ダイナミックかつゴージャスな、高級ホテルのような空間を演出することができます。
外壁におすすめの黒いタイル3つ
つづいて、外壁におすすめの黒いタイルを3つ紹介します。
①:黒い二丁掛けタイル
②:黒いボーダータイル
③:黒いレンガタイル
外壁に適した黒タイル3つを紹介します。
①:黒い二丁掛けタイル
こちらは縦すじ面に釉薬をかけることで、良い意味で統一感のない質感になるよう、仕上がりを工夫した二丁掛タイルです。
黒い色味と縦すじの視覚効果により、スタイリッシュな雰囲気を演出することができます。
一見クールで武骨に見えますが、こちらのタイルはマットな質感を持ち合わせているため、黒ならではの引き締めや重みが軽減され、柔らかな風合いとなるのも特徴です。
「黒タイルを使ってみたいけれど、重い雰囲気になるのは避けたい」という方に向いています。
②:黒いボーダータイル
こちらは古いレンガをイメージした黒いボーダータイルです。
アンティークな色合いと、焼き物特有のムラが特徴で、外壁全体に貼るのはもちろん、玄関回りのアクセントタイルとしても活用できます。
立体感があるタイルのため、光が当たると陰影ができ、さまざまな表情を楽しめるおしゃれな雰囲気に仕上げることができます。
③:黒いレンガタイル
こちらは本物のレンガを使用し、スライス加工して仕上げたタイルで、本当にレンガを積んだような外壁を作ることができます。
紹介しているタイルは、ハンドメイドのベルギー産レンガを使用しており、こだわりを持って作られた高品質の黒レンガです。
「コストがかかるから本物のレンガは手が出せないけれど、レンガのように仕上げたい」という方におすすめです。
内装におすすめの黒いタイル5つ
つづいて、内装におすすめの黒いタイルを5つ紹介します。
①:黒いデザインタイル(パターン柄)
②:黒いデザインタイル(地模様)
③:黒いラスターガラスタイル
④:黒い大理石モザイクタイル
⑤:黒いボーダータイル(アクセント)
それぞれ解説します。
①:黒いデザインタイル(パターン柄)
こちらは欧米で人気のヘキサゴン(六角形)タイルです。
落ち着いたトーンで、部屋を統一したい人はもちろん、このタイルの色味は若干青みのある黒なので、白系の家具や内装と合わせて落ち着いたマリンテイストの空間にすることも可能です。
デザインタイルを壁一面に貼ることに抵抗がある場合は、アクセントタイルとして、他のタイルと組み合わせて使ってもよいでしょう。
②:黒いデザインタイル(地模様)
こちらはメタリックな釉薬を不均一にかけて仕上げた二丁掛タイルです。
金属のような見た目からは、重厚さや奥深さを感じられるため、海外の古い建造物のように、どこか懐かしいけれど格好良い雰囲気を出すことができます。
また、タイルごとに異なる色幅があるため、光の当たり方や模様の出方の違いも楽しめます。
③:黒いラスターガラスタイル
こちらは素材にガラスを使用しているタイルです。
印象が重くなりがちな黒いタイルと、透明感と軽さのあるガラスタイルを組み合わせることで、タイル全体で色味や雰囲気のバランスをとっており、このタイルを貼るだけで部屋の印象がグッとおしゃれになります。
ガラスタイルの部分が光を反射させてキラキラと輝き、部屋に明るさや奥行きをもたらすため、キッチンカウンターの壁や、洗面台などに使用すると空間を広く見せることができておすすめです。
④:黒い大理石モザイクタイル
こちらは大理石モザイクタイルといって、本物の大理石を使って作られるモザイクタイルです。
本物の石材を使用したタイルだからこそ感じられる美しさや重厚感が魅力で、雨などに濡れると、さらに落ち着いた黒色に変化し、より深みのある雰囲気に仕上がります。
また、天然石ならではの風化したような表面は、アンティークな雰囲気を醸し出し、海外のリゾート地にあるコテージのような、レトロだけれど凝ったデザインのおしゃれな空間を演出します。
⑤:黒いボーダータイル(アクセント)
こちらは少しくぼんだ形のボーダータイルで、一見シンプルですが、くぼみ面が光を取り込み、美しく輝くのが特徴です。
縦に並べて貼ると、竹のように筒状の立体感のある壁面が完成し、室内を広く、天井を高く見せる効果があります。
タイルの色味は黒ですが、間接照明や暖色系の照明と相性がよく、光の当たり方によってくぼみがきれいに浮き出るので、和風邸宅の玄関やロビーはもちろん、洋風邸宅のリビングやキッチン周りにもおすすめです。
エクステリアにおすすめの黒いタイル2つ
つづいて、エクステリアにおすすめの黒いタイルを2つ紹介します。
①:黒土タイル
②:ガーデニングタイル
それぞれ解説します。
①:黒土タイル
こちらはユニークなフォルムの焼き物のタイルを重ねて積み上げ、壁として使用できるタイルです。
外構には、目隠しのためにフェンスや塀を設置しますが、このタイルをジェンガのように積み重ねて、家を囲むように設置することで、個性的な外構が完成します。
遠くから見ると立体的な1つの壁のように見え、近くで見ると1つ1つのタイルが積み重なっていることが分かるため、来客や通行人に「この家は凝ったデザインをしている」という印象を与え、家全体のおしゃれ度がアップします。
タイルの中でもとても珍しいデザインなので、人とは違う一風変わったデザインを好む方におすすめです。
②:ガーデニングタイル
こちらは玄関アプローチや駐車場を含め、エクステリアで幅広く用いることができるガーデニングタイルです。
適度な光沢があり、小さめのサイズでも自然と目を引くため、敷石の中にアクセントとして埋め込んだり、色違いのタイルを並べて設置したりと、家のテイストに合わせた使用が可能です。
カラーバリエーションやデザインも豊富なので、組み合わせ次第で自分好みのデザインにすることができます。
黒いタイルを上手に取り入れておしゃれな家にしよう
本記事では、黒いタイルの施工事例や黒いタイルの魅力、場所別でおすすめの黒いタイルの種類を紹介しました。
黒いタイルは建物全体を落ち着いた雰囲気に見せてくれ、定番でありながらも周りとは違う、おしゃれなデザインの家づくりには欠かせない存在です。
タイルを黒に変えるだけで、家の外も中も、一気に格が上がります。タイルの素材や質感・デザインによっても雰囲気が変わるため、好みに合わせた黒タイルを選びましょう。
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