石材の仕上げ
本磨き仕上げ
切削した石材表面を粗い砥石から徐々にきめ細かい砥石に替えながら研磨します(荒磨き→中磨き→本磨き)。
※水磨き仕上げ
最終段階の本磨きの手前の段階の砥石の番手を#400や#800までにして、本磨き仕上げよりも色調が柔らかい仕上げを「水磨き仕上げ」と呼びます。
ジェットバーナー仕上げ(御影石)
御影石の機械挽きした石材表面を1800〜2000℃くらいのバーナーで熱し、石材結晶の熱膨張率が違うのを利用し、表面をはじき飛ばして凹凸をつくる仕上げです。
滑り止め効果や自然な岩肌に近い仕上げが特徴です。
ビシャン仕上げ(ビシャン叩き仕上げ)
「ビシャン」というピラミッド状の刃が群状になっている特殊なカナヅチで石を叩き、表面に凹凸をつける仕上げです。
ジェットバーナー仕上げよりも凹凸が少ない表面になります。
防滑性があるため、内装から外装まで幅広くしようできます。
サンドブラスト仕上げ
ショットブラスト仕上げとも言われ、石材表面に鉄砂といわれるカーボン製の砂を吹きつけ、表面に凹凸をつける仕上げです。
ジェットバーナー仕上げよりも凹凸が少ない表面になります。
ゴム板を貼り付けて、サンドブラストの当らない場所を作る事により模様や文字を彫る時もこの方法を使用します。
割肌仕上げ
スレートなどの割肌仕上げ
スレート(粘板岩)などの層状の組成を持つ岩石などで、一方向に割れやすい特性を生かし、素朴で自然な風合いの仕上げです。
石英岩、安山岩、砂岩などでも割肌仕上げがありますが、石材の性質によて凹凸の大きさなどが変わります。
大理石の割肌仕上げ
石材の性質上、スレート(粘板岩)のように割れない石種が多いため、大きな面の割肌よりも、小さい面の割肌仕上げの製品が多いです。
ハツリ仕上げ・こぶだし仕上げ
ハツリ仕上げは、割肌を鏨(たがね)などで深くはつることで表面の凹凸を大きくする仕上げです。
また、石材表面が中央に向かってコブに成るよう意識的に加工した仕上げをこぶだし仕上げと言い、御影石などに良く使われます。
アンティーク仕上げ
石材の角を意図的に丸くして使い古されたような風合いにする仕上げを「ミルがけ」や「チョットリ」などと呼びます。
また、エッジ部分を意図的に荒らしたような風合いの仕上げもあります。