石灰岩(ライムストーン)
石灰岩(ライムストーン)は、炭酸石灰質の殻を持つ生物(有孔虫、珊瑚など)が堆積してできたものや海水中の成分が沈殿、凝固したもので、炭酸カルシウムが主成分の岩石です。
大理石に比べると密度が粗いですが、他の石材にない独特の風合いを持ち、物理的性質が凝灰岩に近似したものから大理石に匹敵するほど密度が細かいものまでかなりの幅があります。
一般的には軟らかく、加工しやすい反面、圧縮強度や曲げ強度などは大理石に比べて小さく、耐水性も劣ります。
大理石と同様に炭酸ガスを溶解した酸性の水に溶けたり、凍害を受けることもあり、基本的には内装の壁・床材として用いることがほとんどですが、良質の石灰岩(ライムストーン)は、外装にも用いられることがあります。
代表的な石種としては、モカクリーム(ポルトガル)などがあります。