| 下地モルタル |
木ごて押さえ |
| 貼り付けモルタル |
セメント |
1 |
| 砂 |
1〜2(粒度2.5mm以下) |
| 混和剤 |
メチルセルロースなど |
| 張り代 |
下地側 4〜6mm
石材側 塗り厚2〜4mm |
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貼付けモルタルを下地面に塗り、さらに石材側にも薄く張付けモルタルを塗り付けながら張りつける
工法で、下地と石材の両面に張付けモルタルを塗り付けるため、ばらつきが少なく、きわめて
安全性の高い工法です。 |
1 下地の調整
?石材張りに先立ち、下地の清掃を行う。
?下地乾燥の程度を調べ、必要に応じて石材張りの前日または当日に水湿しにより下地表面処理を行う。
下地の吸水性にムラがある場合には、吸水調整材を用いて下地表面処理を行う。
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2 石材の割付け
?施工図と照合し、基準墨から仕上げ墨出しを行い、各部位との取合いについての寸法の確認を行う。
?施工図における石材の割付図と仕上げ墨出しの結果から、目地割りを決定する。
?目地割りに従って目地割り定期を作成し、基準となるコーナー部にピアノ線または水糸を引き通す。
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3 基準石材張り
?コーナー部や開口部まわりの役物石材は、その他の平部分石材張りに先立ち基準を
設けるために施工する。
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4 石材張り
?1回の塗付け面積を2?以内として、張付けモルタルを下地面積に4〜6mmにむらなく塗る。
張付けモルタルは、混練りから施工終了まで60分以内で使用する。
?塗り置き時間は、夏期で30分、冬期で40分以内とする。
?石材裏面全体に張付けモルタルを2〜4mm程度の厚さで平らにならし、直ちに下地面に押し付け、
さらに石材張りに用いるハンマーなどで石材の周辺からモルタルがはみ出すまで、
入念にたたき押さえを行う。 あらかじめ設けた水糸に合わせて、よく平らに張付ける。
?午前および午後の石材張付け開始時に張付けた石材を張付け直後にはがし、下地と張付けモルタルの
接着状況を確認する。
?石材張りが終了した後、張付けモルタルの締まり具合を見計らって、目地部分の掃除を行う。
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POINT
●石材裏面に空隙ができないように、裏面全体に張付けモルタルをのせます。
●下地側の張付けモルタルの塗り置き時間は、2時間程度までとします。
●目地の深さは、石材厚さの1/2以下になるまで目地モルタルを充填する。(石材はく離の原因となるので)
●400mm角、20mm厚までの方形石材や乱形石材の場合、高い場所へ施工する場合は、
落下防止の金具などを併用してください。 |
※接着剤・目地材等につきましてはメーカーの仕様に基づいてご使用ください。
※積層状の組成で表面層が剥がれる可能性のある石材の壁面への施工はお避け下さい。
※一般的な施工方法のため、石材の特性や施工及び使用条件に応じた施工方法をご採用ください。 |