この工法は平滑な下地面に、有機質接着剤を使って石材を貼り付ける方法です。
施工は比較的容易で作業性も良く、下地もモルタルに限らず合板、無機質ボード類などに広く適用できます。
接着剤をくし目ごてを使って下地面に塗り広げ、振動工具などを使い石材をもみ込むようにして張ります。 |
1 下地の調整
?石材張りに先立ち、下地の清掃を行う。
?有機質接着剤により石材張りを行う場合は、下地面を十分乾燥させる。
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2 石材の割付け
?施工図と照合し、基準墨から仕上げ墨出しを行い、各部位との取合いの条件について寸法の確認を行う。
?基準となるコーナー部・開口部まわりの役物石材、および壁面中央部における水平基準となるための
基準石材張りを行う。
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3 石材張り
?一成分形の接着剤を用いる場合は、製造会社の指示する塗り置き時間に留意して石材を圧着する。
二成分形の接着剤を用いる場合は、可使時間以内に石材を圧着する。
?二成分形の接着剤を用いる場合は、メーカー指定の混合比率を厳守し、
硬化不良を防止するため十分に混練する。
?接着剤は製造会社指定のくし目ごてを用い、塗厚2〜3mm程度になるようにし、かつ、
下地面に押さえつけるよう入念に塗布する。
?下地および石材と接着剤との接着状況を確認するため、適時石材をはがして接着状況を確認する。
?200mm角以上の大きさの石材を張る場合は、特に石材のずれが生じないような
接着剤を選定して張付ける。
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POINT
●施工箇所、用途にあった適切な接着剤の選定が必要です。
●塗り付け面積は接着剤表面に乾燥皮膜ができないうちに石材を張ることのできる広さ(通常2?以下、
30分以内)を塗っていくことが必要です。
●下地はよく乾燥し、汚れがつかなく、かつ高い平滑度(長さ2mに対して±1mm程度)が必要で、
モルタル下地の場合は金ごてで仕上げます。
●目地の深さは、石材厚さの1/2以下になるまで目地モルタルを充填する。(石材はく離の原因となるので)
●400mm角、20mm厚までの方形石材や乱形石材の場合、高い場所へ施工する場合は、
落下防止の金具などを併用してください。
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※接着剤・目地材等につきましてはメーカーの仕様に基づいてご使用ください。
※積層状の組成で表面層が剥がれる可能性のある石材の壁面への施工はお避け下さい。
※一般的な施工方法のため、石材の特性や施工及び使用条件に応じた施工方法をご採用ください。 |