役物タイルについて
外壁タイルの役物
外壁タイルを用いる上で留意したい点に「役物」があります。役物の使い方の良し悪しでそのタイルが生きるか否かが決まるといっても過言ではありません。役物は通常、建物のコーナー部分や柱形、開口部などの納まりに使用されます。
役物にもさまざまな形状がありますが、原則的には小口平タイルは小口曲と屏風曲、二丁掛けタイルは標準曲と二丁屏風曲の、それぞれ標準的な役物で納められるように割付けることが望ましく、コスト面でも仕上がりの美観の面でも良い結果が得られます。
役物には、平物にあわして一体成形品として焼成する一体役物と平物を加工して接着して製造する接着役物があります。
●一体役物
平物と製造工程は異なるが、原料や釉薬などを平物にあわして調整するため、あわした平物との色調の違う可能性は低くなります。一体成形のため、角に接着面がなく自然な面状でコーナー部分が表現できます。
●接着役物
既に成形された平物を切断し、折れ曲がりとなる角部分を角度にあわせて研削し、接着して製造します。接着加工のため、タイル表面が凹凸の大きい面状などの場合は若干の不自然さはあるが、実際の出荷用の平物を加工するため、平物との色調が違うことはまずありません。
接着役物 (画像をクリックすると拡大します)
二丁掛の役物
50角の役物
50二丁の役物

壁タイルの貼り方(標準的な施工方法)
内装タイルの役物
内装タイルの役物には、竹割、かさ木などさまざまな種類があり、複雑な形状の役物を組み合わせて出隅、入隅を納めていましたが、近年では、片面取、両面取、内幅木などの数種類の役物で、すっきりとした納め方をする傾向にあります。
竹割
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竹割三角
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使用例

壁タイルの貼り方(標準的な施工方法)