床タイルについて
床タイルは従来使用されていた玄関・犬走りなどから、最近では都市再開発地域のオープンスペース、商店街のモールや舗道、公園、プラザ的性格を持つビルの外構都などに多用され、需要が増加しています。
床用のタイルを選定する基準は、外装タイルに要求される耐候性や、吸水率が低いことなどのほかに、歩行性がよくて滑りにくく、耐摩耗性、耐衝撃性にすぐれていることなどが挙げられます。
こうした条件を満たすために磁器質、せっ器質のものを選ぶ必要があります。とくに耐摩耗性を要求される公共施設(駅、舗道など)の床には、磁器質もしくはよく焼締めたせっ器質のものを選ぶのがよいとされています。また、滑り抵抗性を高めるため表面に凹凸の柄や突起、スジ形の成形加工を施したものもあります。
床タイルにも無釉、施釉があります。無釉タイルは滑り抵抗性が高く、摩耗しても色の変化がないため公共施設や人通りの多い舗道、公園などによく使われています。色としてはみかげ調の斑点のある擬石タイルやレンガ系の土ものタイル(茶・ベージュ)が盛んに使われています。こうした傾向は、コンクリートやアスファルトにはありません、自然の大地に近い感覚が、焼きものとしてのタイルによって演出されるからだろうと思われます。
施釉の床タイルについては色数の多さや、汚れにくく、掃除がしやすいという利点を生かして、住宅や店舗の床などに用いられます。またタイルが持つ高い耐酸性を生かして工場、化学プラントの床などに採用される場合も多くあります。 国産の床タイルの形状としては、目地共100角、100角二丁、150角、200角、300角などが一般的ですが、実寸法はメーカーによってかなりバラつきがあります。
このほかにも天然石やフローリング調など別の素材の風合いを表現したタイルや異なった形状・色をミックスしたデザイン張りなど、製品・用途とも様々な床タイルが開発されています。
外装床タイルの形状例(平物)
標準形状 |
目地共寸法(mm) |
100mm角 |
100×100 |
150mm角 |
150×150 |
200mm角 |
200×200 |
300mm角 |
300×300 |
400mm角 |
400×400 |
450mm角 |
450×450 |
600mm角 |
600×600 |
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床タイルの選び方

床タイルの貼り方(標準的な施工方法)